中国中車集団はこのほど、中国初の新型スマート重負荷電気機関車が9日に湖南省株洲市で完成したことを明らかにしました。

この8軸方式の「鋼鉄の巨人」は、現在のところ世界最大出力の永久磁石を利用した直動駆動による重負荷貨物電気機関車で、1台の最大牽引出力は1万400キロワットに達し、同軸数の従来の電気機関車に比べて1台当たりの輸送負荷が1200トン近く大きく、年間累計輸送量が28万トン近く引き上げられるということです。

同機関車には世界初の3つの新技術が採用されています。世界初の大出力炭化ケイ素インバーターが採用され、より複雑な線路や送電網に適応し、機関車の牽引をより円滑にすることができます。世界初の大トルク永久磁石モーターが搭載され、従来のモーターと比べて軸間距離が約7倍に拡大され、台車を直接駆動することで伝達効率がいっそう向上され、環境にもより優しいです。また、世界初の大牽引力の直接駆動台車が採用され、運動時の車輪とレール間の衝撃力がより小さく、動力学上の性能がより優れています。

同機関車は中国西部の石炭を東部へと輸送するための2本目の鉄道幹線である山西省朔州市と河北省滄州市の黄驊港を結ぶ「朔黄鉄道」での重負荷輸送に使用され、中国国内のエネルギー供給を後押しするとみられます。(提供/CRI)