2025年5月6日、中国中央テレビ(CCTV)のウェブメディア「央広網」はビリヤード・スヌーカーの世界選手権で中国の趙心童(ジャオ・シントン)がアジア人初の優勝を果たしたと報じた。
スヌーカーは日本ではほとんどなじみのないビリヤード競技だが、英国で盛んに行われており、中国でも人気が高い。
趙はイングランドで現地時間4~5日に行われた決勝で英国のマーク・ウィリアムズと対戦。4日の第1セクション、第2セクション、5日の第3セクションを終えた段階で17-8と王手をかけた。同日行われた第4セクションでは後がなくなったウィリアムズに4フレーム連取され17-12と追い上げられたが、第30フレームを87点でものにし優勝を決めた。趙はこの試合で、ミスなく球を落とし続けなければ達成できない100点以上の「センチュリーブレイク」を2フレーム達成するなど安定した強さを見せた。

中国人、さらにはアジア人初の快挙に、中国のSNS・微博(ウェイボー)では「終盤追い上げられながらも勝ち切るメンタルの強さ」「徹夜して試合観戦したかいがあった」など祝福メッセージが数多く寄せられた。また、一部のユーザーからは「卓球やテニス、ビリヤードでは世界に勝てるのに、どうしてサッカーは駄目なのか。いったい何が問題なのか」といった疑問の声も出された。(編集・翻訳/川尻)