5月11日は「世界肥満防止デー」でした。肥満対策は健康にとって重要で、スポーツは健康的なダイエットの重要な手段です。

中国東部の山東省済南市では、24時間営業のジムやボルダリング施設など、さまざまなフィットネス施設が次々に登場するなど、「ダイエット経済」が熱気を帯びています。

ジムの人気が高まるにつれ、多くの施設が営業時間を延長し、24時間サービスを開始しました。それ以外の新しいフィットネスシーンも市民の参加意欲を刺激しています。済南市のあるショッピングモールでは、ボルダリング(ボルダー)の体験コースが多くの参加者を集めています。ボルダリングは最近導入されたスポーツで、難易度の選択が可能な上に、トレーニング時間も自由に決めやすいために、たちまち人気の種目になりました。済南市では現在までに、約1万4200社のフィットネス関連企業が出現しました。多くの事業者がサービスを向上させることで消費者を引き寄せており、「ダイエット」や「フィットネス」が消費の成長をけん引する新たなエンジンになりつつあります。

また、中国東部の浙江省寧波市でも、スポーツ施設の利用ブームにより「ダイエット経済」の熱気が高まり続けています。寧波市内にある市民スポーツセンターのバドミントンコートは8面すべてがフル稼働しています。市内にあるもう一つの施設の体育発展センターの卓球場やテニスコートも「予約が取れない」状況です。寧波市体育局は市民のスポーツ参加の意欲を高めるため、2025年のメーデー連休期間向けのスポーツ施設利用のクーポンを配布し、市民がより安価にフィットネスに親しめるよう取り計らいました。クーポンの効果は顕著で、メーデー連休中には市民1000人以上が全民健身センターでクーポンを利用し、節約された金額は計1万7000元(約34万円)以上に上りました。

センター側も6万5000元(約130万円)分の無料利用券を配布し、より多くの人が気軽に施設を利用して運動を楽しむきっかけを提供しました。

「世界の日用雑貨の都」と呼ばれる関連産業が盛んな浙江省の義烏でも「体重管理」をめぐるブームが沸き起こり、ヨガウェアやフィットネス用品などが「人気爆発」状態で、注文が殺到しています。

中国では今や「ダイエット経済」がスポーツシーンに止まらず、産業チェーン全体に拡大しています。(提供/CRI)

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