金沙江は長江上流に注ぐ主要な支流の一つです。三峡集団の発表によると、四川省宜賓市と雲南省水富市の境に位置する金沙江峡谷の出口にある向家壩ダムシップリフトの累計貨物通過量が1000万トンを突破したということです。
向家壩ダムシップリフトは向家壩ダム水力発電所の要となる重要な通航施設です。2018年5月に稼働を開始し、最大揚程は40階建てのビルの高さに相当する114.2メートルで、1回の揚重は約8150トンです。これまでに通過した船舶は累計延べ2万3000隻以上、通過した貨物の総重量は1000万トンを上回り、20トントラック50万台分の輸送量に相当します。
三峡集団長江電力向家壩発電所の徐進副所長の紹介では、現在、向家壩ダムシップリフトは24時間体制で運用されており、年間の通航日数は最高339日に達します。年間貨物輸送量は当初の17万トンから現在は最高195万トンに達しており、リフトによる船舶の通過時間は60分から40分に短縮されたとのことです。
向家壩ダムシップリフトは金沙江上の巨大な「船舶エレベーター」と呼ばれ、完全に中国が独自で設計・製造し、運営しているものです。シップリフトは一度に1000トン級の船1隻、または500トン級のはしけ2隻を通すことができます。向家壩ダムシップリフトを使用することで、長江の「黄金の水道」が金沙江の方向に150キロ以上延びたということです。(提供/CRI)