山西省には石窟が広く分布している。その数は多く、形式やタイプは豊富で、石像の風貌も多様で、各年代のものが比較的揃い、伝承の状況も比較的はっきりしている。

そのため山西省の石窟は全国の石窟寺院の中で重要な位置を占めている。

夏休みシーズン期間中、山西省大同市の雲崗石窟は観光客が引きも切らず、洞窟を見学したり、石像のそばで記念撮影をしたりして、千年の時を刻む石窟の歴史の重みや芸術性の高さに感動していた。一方、文化財保護の取り組みも休むことなく着々と続けられている。雲崗石窟第5窟では、雲岡研究院文化遺産保護文化・モニタリングセンターの研究員が石窟の日常的なメンテナンスを行い、表面をきれいにするほか、破損などリスクを取り除き、今後の修復作業に向けて科学的根拠を提供する作業を続けている。

雲崗石窟の主要45洞窟の80%でデジタルアーカイブが完了―中国

同研究院は石窟を着実に保護すると同時に、文化財のデジタルアーカイブ作業も進めており、文化財保護分野の最先端技術を利用して、文化財の長期的保護や研究のためのデジタルプラットフォームを構築した。これまでに45の主要洞窟と仏像5万9000体のうち80%のデジタルアーカイブが完了し、石窟保護作業が正確に、細部まで、科学的に推し進められ続けている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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