中国国家外貨管理局はこのほど、国境を越えた投融資に対する外貨管理の手続きの合理化・運用の柔軟化に関する通知を発表し、海外に居住する個人が中国本土で住宅を購入する際の外貨決済に便宜を提供すると明らかにしました。専門家は条件を満たす海外居住者の中国本土での住宅購入が今後、便利になっていくとみています。
それによると、海外居住者は、中国の不動産管理部門と各地方政府が定めた住宅購入資格を満たす場合、不動産管理部門の住宅購入届出証明書類を取得する前に住宅購入契約または協議に基づいて銀行で住宅購入に関わる外貨資金の決済を先に取り扱うことが可能になり、その後に銀行に住宅購入届出証明書類を提出すれば良いとされています。
中国国家外貨管理局の責任者は、この政策は、より多くの海外居住者の中国本土での業務、生活など合理的な住宅購入ニーズを満たし、地域の融合や人材の流動につながると説明しました。同時に、同政策は銀行が資金の外貨決済を行う際の審査プログラムを簡素化するに過ぎず、海外居住者の中国本土での住宅購入に関する現行政策を変更するものではないということです。
中国の金融会社、招聯の董希淼首席研究員は、「この措置は、条件を満たす海外居住者が中国本土で住宅を購入する際に実質的な支払いの利便性を提供し、その生活ニーズを満たすのに役立つものだ」と評価するとともに、同措置が住宅購入の制限を緩和するものではなく、住宅の購入資格、数量、家屋の用途などの規定には変更がないことを強調しました。(提供/CRI)