香港メディアの香港01は18日、中国で人気の女優チョン・ジヒョンが主演を務める韓国ドラマ「北極星」が中国で大きな論争を引き起こし、「中国侮辱」のレッテルを貼られたと報じた。

記事によると、ディズニープラス スターで配信中のドラマ「北極星」は今年最も期待される大作の一つと見なされていたが、そのせりふと場面設定が中国で論争を呼んだ。

同作の第4話でチョン・ジヒョン演じる大統領候補ソ・ムンジュの「なぜ中国は戦争を好むのか」というせりふに中国SNSの微博(ウェイボー)は大騒ぎとなり、大勢のネットユーザーから「中国のイメージを汚した」「現実と完全に食い違っている」と非難の声が上がった。また、「中国こそ戦争を好まない国。われわれが追い求めているのは平和だ」「中国が過去にどれだけ戦争を起こした?」という声や「中国が本当に戦争を好むなら中国でドラマの撮影ができるはずがない」との声も聞かれたという。

また、同作を巡っては「中国大連」と表示された場面も問題視された。撮影は香港で行われ、映像に登場する看板の文字は香港で使われる繁体字なのに、簡体字を使用する「大連」とされたためだ。さらに街並みはスラム街のようで暗いフィルターが使われており、「中国の都市をわざと醜く描いている」と受け止められたという。

記事は、少数ではあるが「過剰反応だ」との反応が見られたことを紹介しながらも、「二つの都市を同時に怒らせた」としている。(翻訳・編集/野谷)

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