2025年9月19日、中国メディアの環球時報は韓国が世界の技術者が活動する「第一の選択肢」となることを目指す動きを見せていると報じた。
記事は、世界の高度技術人材の獲得競争が激化する中、韓国政府は大学の国際競争力強化を計画しており、チェ・ギョジン副首相兼教育部長官が17日に「理工系の優秀な海外人材の誘致は国家戦略の重点であり、韓国を世界の技術人材にとっての第一の選択肢にする」と述べたことを伝えた。
また、韓国教育部が23年に打ち出した「留学生30万人計画」で、27年までに外国人留学生の数を30万人に増やし、韓国を世界の留学先トップ10の一つにすることを目指していると紹介。その上で、現在の状況について分析した。
まず、英教育調査機関QS(Quacquarelli Symonds)が発表する26年版の世界大学ランキングで韓国の大学43校がランクインし、うち2校は世界トップ50に入ったこと、昨年に外国人留学生数が初めて20万人を突破したことを伝えた。
一方で、QSの関係者の話として、韓国が国際的な研究協力の面で東アジアの主要なライバルに後れを取っており、韓国の大学が新たに提携した世界的なパートナーシップが22年から29%しか増えておらず、伸び率が中国の半分であると指摘したことを紹介。また、韓国が参加した国際共同研究の成果の32%が米国、中国、インドの3カ国との研究に集中しており、国際的な研究ネットワークの多様性が不足している点も課題として挙げられたと報じた。
記事は、韓国紙コリアン・タイムズが開催した教育に関する国際会議に出席した専門家からは「韓国の大学が国際競争でさらに地位を向上させるためには、海外からの学生募集を拡大し、産学連携を強化し、全国に複数の国際教育拠点を形成する必要がある」との見方が示されたと伝えた。(編集・翻訳/川尻)