韓国の聯合ニュースによると、韓国が中国の団体観光客向けに試行したビザ免除政策や、アジア太平洋経済協力機構(APEC)慶州(キョンジュ)会議期間中に開催された両国首脳会談が、韓国の観光業や化粧品産業などに新たな自信と活力を注ぎ込んでいます。
報道によると、業界関係者は最近になり、中韓関係の改善に伴って中国からの観光客が増加するだけでなく、韓国人観光客の中国への旅行にも新たな成長が出現すると見ています。
中国からの団体旅行の業務を主に扱う旅行代理店の多くは、中国政府の友好的な姿勢が中国人団体観光客の集客に重要な役割を果たしていると指摘しました。ある代理店の責任者は、ビザ免除政策は9月に適用されたので直後の10月の市場の反応はまだ顕著ではなかったが、中国の指導者が韓国を訪問したために、中国国内の雰囲気もさらに積極的になるとの判断を示しました。各旅行代理店は現在、中国企業や機関による大型旅行団体の受け入れの準備を進めており、受け入れの規模は数千人に上る見込みとのことです。
また、ソウル市中心部や空港周辺のホテル、そして済州島のホテルなども、韓中関係の改善が中国からの客足を大幅に回復させることを期待しています。ソウルのある高級ホテルの関係者は、現在のところ中国の団体観光客の宿泊率がまだ低いが、個人旅行客が大幅に増加すると見込んでいると述べました。
一方で、韓国人の海外旅行市場も活況を呈しています。昨年11月に中国が韓国人に対してビザ免除政策を試行して以降、中国への観光客数は増加し続けています。
韓国の旅行代理店のハナツアーの統計によると、海外旅行市場において中国への旅行商品の割合は昨年第1四半期(1~3月)には6.7%でしたが、今年第1四半期には10.7%にまで上昇し、第3四半期にはさらに18.8%にまで伸び、前年同期の16.6%を上回りました。
旅行関連サービスを手がけるサイトのノル・ユニバース(NOL UNIVERSE)によると、今年1月から10月まで韓国発中国着の航空便の売上高は前年同期比61%増でした。このサイトは、これまでの中国への観光は中高年層による景勝地を巡るツアー客が主流でしたが、外交関係の改善に伴い、北京や上海などの大都市を目的地とする若者の個人旅行が大幅に増える見込みとみられています。(提供/CRI)











