中国メディアの参考消息によると、ロイター通信はこのほど、中国からの新たな輸出の波が「中国製」の意味を塗り替えつつあるとする記事を掲載した。
記事は「長年、中国製といえば、安価なTシャツやプラスチック製玩具を意味していた。
そして、その最も突出した製品が自動車で、中国から海外へ輸出される自動車の台数はドイツと米国の合計を上回っていること、複雑な機械やハイエンド化学製品、データセンター機器の輸出も急増していること、その一方で、靴や玩具、家具など長きにわたり中国製を代表してきた製品の輸出は減少あるいは停滞していることに触れた。
記事は「この新たな輸出の波は、中国を世界の製造業バリューチェーンの上位に押し上げるための国家主導の取り組みの成果だ。世界中の消費者にとって、それは安価で現代的で魅力的な製品を意味する」と指摘。人工知能(AI)、化学製品、工場設備、電気自動車(EV)、スマート家電の各分野について言及した。
AIについては「その開発は、米国との間で新たな競争を引き起こした。しかし同時に、グローバル企業は中国製の部品なしにはAIを開発できないという事実も浮き彫りにした。最先端のAIチップは米国企業が設計し、台湾で製造されている。しかし、その周辺には、中国が供給する広範で安価なハードウエア層が存在する。成熟したノードのチップや従来型のメモリ、サーバー部品、データセンターで使用される変圧器、ケーブル、制御基板などだ」と指摘。トニー・ブレア・グローバル変革研究所の上級地政学顧問であるルビー・オスマン氏が「AIは中国の貿易環境を変えつつある。
化学製品については「部屋を見渡してほしい。壁のペンキからソファの詰め物、ごみ袋、浴室のシャンプーに至るまで、あなたの家は中国製の化学薬品で作られた製品であふれている」とした上で、「中国は長年、単純な物質は自国で生産し、より高付加価値の化学製品は欧州や日本、米国から購入していた。しかし今や、あなたの家庭にも、車のバンパーに使われている伸縮性のあるプラスチックから屋根のソーラーパネル、ロードバイクの素材であるカーボンファイバーに至るまで、中国企業がバリューチェーンの上位へと進出していることを示すより洗練された製品が入り込んでいる」と伝えた。
工場設備については「中国は今や『工場の工場』になっている」と指摘。中国の産業用ロボット輸出は急増し、出荷量が減少した米国やドイツ、イタリアのメーカーから市場シェアを奪っていること、中国はドイツを抜いて工作機械の世界最大の輸出国となったことに触れた。そして「ドイツ製の光学機器やオランダ製の半導体製造装置は依然として模倣が難しいが、中国は工場を稼働させるために必要なより日常的でありながらも不可欠なあらゆる種類の機械において、バリューチェーンを急速に向上させている」と指摘。HSBCのアジア担当チーフエコノミスト、フレッド・ニューマン氏によると、工場建設には中国製の機械が必要になるかもしれないが、より大きな問題は、生産プロセス自体が中国製の部品に依存し続ける可能性が高いということだと伝えた。
EVについては、欧州自動車工業会によると、中国のLeapmotorが製造した車の欧州販売台数が今年1~6月に前年同期と比較して558%増加し、BYDの車の欧州販売台数も同146%増加したことなどに触れた。
スマート家電については「中国は長らく安価な電子機器の主要生産国であったが、今や中国の各社がより高機能なスマート家電分野に注力している」とし、その例としてロボット掃除機やロボット芝刈り機を挙げ、「輸出額が大幅に増加するとともに他国に対する先行優位性をさらに高めている」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)











