健康寿命とは、健康に生活できる期間のこと。単純に寿命をのばすだけでなく、元気で自立した生活を長く送りたいものだ。
そんな話を最先端のスポーツ科学センターの方としていたら「健康寿命を測るフィットネスドッグ」を勧められた。

さすがにまだバリバリ動けるので検診する気にはならなかったが「最先端設備」は少し気になる……しかも取材のためなら無料でOKとのことだったので、面白半分で「フィットネスドッグ」を受けてみることに。

ついでに「私のライバルになってくれる人を紹介してください」とお願いしてみたところ……なんと元読売ジャイアンツの選手が登場。テストを受けてみた結果、2人ともある項目だけが恐ろしく老化していることが判明したのだった!

・アローズラボ
軽い気持ちでやってきたのは、東京・日本橋にあるアローズラボ。同施設では、スポーツ科学の専門家が基礎体力を検査し、詳細に分析してくれるのだとか。

カラダの状態を “見える化” することで課題解決に向けた具体的な提案ができるそうだ。
子供なら才能発掘・大人なら競技力向上・健康寿命の延伸のためにラボを利用する方が多いという。

名前のとおり、研究室のような雰囲気。筋力だけでなく瞬発力、跳躍力、視力等も測れるらしい。あらゆる項目を調べることで、自分に向いているスポーツなんかも分かるそうだ。

・元巨人の選手登場
そして今回、私とともにフィットネスドッグを受けることになったのは……

元巨人の大野和哉選手(52歳)。1989年に読売ジャイアンツに入団。
99年に引退後は巨人でブルペン捕手を務め、その後2016年まで1軍サブマネージャー兼用具係を務めたという。マジかよおい……バリバリのスポーツ選手じゃねえか。

初めましての挨拶もそこそこに、さっそく2人で最先端の体力ドッグを受けることにした。ちなみに大野さんの運動習慣は、女子野球を教えたり、お子さんと追いかけっこをしたりするくらいらしい。私は月に1度野球をするくらい。あと農作業。


たぶん2人とも同世代のサラリーマンと比べたら動ける方だろう。今回の結果をもとに2人でさらに若返りを図りたい……と思っていたが、老化はメチャメチャ進行していたのだ

・体力ドッグ
そんなこんなで検査スタート。体力ドッグでは、身体組成(筋肉・脂肪量等)の検査から始まり……

次に視力(スポーツビジョン)の測定。さすが最新施設……一般的な視力テストとは全然違う。

具体的には、動体視力瞬間視(一瞬で見たものを正確に認識する力)などのテストを行った。眼の能力が落ちると、運転中の事故や転倒につながることもあるらしい。
意外と難しくてビビる。

つづいて筋力測定。筋力の衰えは30歳からと言われている。筋肉量が落ちると基礎代謝も減るので、燃焼されずに残った糖質や脂肪が体内に溜まりやすくなるらしい。肥満や生活習慣病のリスクが高まるそうだ。

5メートル競歩や握力、椅子の座り立ち等でテスト。
大野さんは大声で吠えながらテストを受けていた。施設内に響き渡るレベル……さすが巨人。やることがジャイアンツ。

んで、最後は持久力のテスト。最大酸素摂取量を検査するという。プロスポーツ選手が装着するようなマスクを付けて歩き続ける。


最大酸素摂取量の数値が上がることで、楽に長い時間動き続けることができるようになるらしい。逆に急激な持久力低下は心疾患等の前兆の恐れもあるので要注意とのこと。

・衝撃の結果
トータル約70分のテストが終わり、診断結果を待つ。健康診断のスポーツ版とはいえ、汗をかくような激しい運動はなかった。おそらく高齢の方でも無理なくテストを受けることができるだろう。

それでは、テスト結果の発表である!

私(砂子間)の体力年齢は36歳。大野さんの体力年齢は42歳。ともに実年齢より若く診断されて一安心かと思いきや……

2人とも視力年齢が「砂子間49歳」「大野さん59歳」という結果に……スマホやパソコン作業の影響がモロに出たのかもしれない。腕や足の筋肉と比べたら分かりにくいが、世の中的に視力年齢が衰えている方は多いはずだ。

・視力もトレーニング可能
ただ「動体視力や眼球運動は鍛えれば数値が向上します」と店長の池田さん。3カ月ほどのトレーニングで数値に変化が現れるとのことなので、今回測定で行ったテストや無料アプリ等で1日5分間トレーニングをすることにした。

地味なトレーニングは1人だと続かないもの。大野さんを紹介していただいたのは「2人で頑張る」という約束を交わした方が続けられると思ったから。たぶん。

なお、体力年齢検査では「筋力」「視力」「持久力」それぞれの最高数値は30歳とのこと。私は筋力と持久力が30歳。大野さんは筋力38歳、持久力30歳。

・課題が見つかる
つまり2人ともそれなりに筋力はあるので、体脂肪を落とすために、ウォーキングと低負荷(軽い重量)で行うスクワットを勧められた。今ある筋肉を動かして脂肪を燃焼させることで “より動きやすいカラダ” になるという。なるほど。

そんなわけで、次回は2カ月後にフィットネスドッグを行うことにした。視力トレーニングを行いつつ、脂肪を燃焼させまくって「健康年齢30歳」を目指したい。

とくに視力年齢だけは絶対に若返らせる! というわけで、また2カ月後に会いましょう。最後に大野さん、絶対にサボらないでくださいね

取材協力:アローズラボ
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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