さようなら、そして、ありがとうiTunesーー音楽をデジタル時代へと牽引したAppleの功績

2014年:U2が世界にアルバムを強制配信

2014年のある日、目を覚ますとiTunesのライブラリになぜかU2のアルバムが勝手に入っている、という事態を5億人ほどの音楽ファンが体験した。「強制的無償ダウンロード」という手段を通じてAppleはアイルランドを代表するロックバンドの新作アルバム『Songs of Innocence』を当時の全iTunesユーザーに配信したのだ。iTunes Music Storeのリリース当時からこのメディアにおいて欠かせない存在であったU2とAppleの両者にとっていい話となるはずだった。「できる限りたくさんの人々に聴いてもらいたかった」とU2のマネージャーのガイ・オセアリー氏はローリングストーン誌に語った。音楽プロデューサーのジミー・アイオヴァイン氏は、この戦略の裏にある心理をこのように説明している。「ロックにはもはや時代精神と呼べるものがない。だからこそ、U2は慣習に逆らおうとした。そのためには、使えるものはすべて使うべきなんだ」。

だが、iTunesユーザーには大不評だった。米WIRED誌のライターをはじめ、一部の人々はU2からのプレゼントを「スパムよりもひどい」と非難し、一瞬だけ、U2はアメリカでもっとも嫌われたバンドになってしまった(「ご希望の場合は、U2の『Songs of Innocence』をiTunesライブラリと購入済みプレイリストから削除できます」という回りくどい言い方ともに配信から1週間以内にAppleはライブラリからアルバムを削除する方法を発表した)。

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