sanetii、自身2度目のワンマンツアー「sanetii 2nd One Man Tour 2026『ANIMUS HAVEN』」を無事に完遂。4月10日(金)に渋谷CLUB QUATTROで行われた同ツアーの最終公演の本編後に、”この夏、ユニバーサルミュージック内のレーベル・ユニバーサルシグマからのメジャーデビュー”を発表した。
この記事では、彼の歴史において大きなターニングポイントとなった同公演の模様を振り返っていく。

【画像】sanetii、渋谷CLUB QUATTRO公演(全11枚)

はじめに結論から書いてしまえば、渾身の楽曲を束ねて臨んだ総力戦のようなステージだったし、何より、彼の人間味がいつにも増して伝わってくる時間だった。ライブを生で観たことがある人を除けば、sanetiiの素顔や人間性を知る人はまだ決して多くはないはず。この記事が、彼の存在を少しでも親密に感じ取ることができるきっかけの一つになったら嬉しい。

「東京、よろしくー!」「ツアーファイナル、最高の景色、見ようぜ」「ともに行こうぜ」。高らかにフロアに呼びかけた後、「プロメテ」からライブがスタート。イントロから観客のクラップが分かちがたく重なり、Bメロでは「一緒に歌ってくれ!」という呼びかけに応える形で合唱が巻き起こる。そして、サビでは、凛とした美麗な歌のメロディが切実さをたたえながら響きわたり、アウトロでは再び合唱。1曲目にして、さながらクライマックスの様相だ。続く「トラストフォール」では、2つのミラーボールが回転し、瞬く間に会場全体が巨大なダンスフロアと化し、「GAME」では、高速ドラムンベースに観客の熱烈なコールが重なり、コール&レスポンスも次々とばっちりきまってゆく。「雨の中、ありがとうございます」と感謝を告げたsanetiiは、雨の影響でまだ会場に到着していない人がいることを伝えた上で、「この後来る人たちをびっくりさせましょう」と不敵に呼びかけた。そして、恒例の「両ヒレ準備!」→「東京」→「最高だぜ!」のくだりの後、狂おしい陶酔感を醸し出すベースリフが轟き、「SPEC!」からライブが再開。
一斉ジャンプを何度も繰り返しながら「SPEC!」コールを重ねる観客を「よくできました」と称えたsanetiiは、続けて、「クラップユアハンズ!」「突き抜けろ」と呼びかけ、「アイスベースガール」へと繋ぐ。快楽中枢を幾度となく刺激するシンセリフが会場で鳴り響き、次の「シーズインラヴ」「クロノス」では、sanetiiのシンガーとしての真価を深く堪能できる時間が届けられた。多種多様な7曲を通して、彼の表現の幅と奥行きを再確認することができた前半戦だった。

sanetii、2度目のワンマンツアー完遂、盛大な「大団円」と共に告げたメジャーデビュー

sanetii(Photo by 武井勇紀)

sanetii、2度目のワンマンツアー完遂、盛大な「大団円」と共に告げたメジャーデビュー

sanetii(Photo by 武井勇紀)

ここで、サポートメンバーがステージを去り、一人残ったsanetiiがアコースティックギターを手にする。そして、「Apple Musicの関連アーティストの一番上に出ていたアーティスト」であるというPEOPLE 1の「常夜燈」のカバーを弾き語りで披露。前の2曲と同様、彼の歌声の素晴らしさがひときわ浮き彫りになる名演だった。続いて、先日、親友夫婦の結婚式の場で、二人のために初めて作ったウェディングソングを披露したことを伝えつつ、「実は今日、奥様と一緒に来てるらしく、その2人に届けます」と告げ、弾き語りで同曲を歌い届けた。パーソナルな経緯によって生まれた楽曲ではあるが、極めて普遍的な愛の歌として響いていて、とても感動的だった。ここで、サポートメンバーが再びステージインし、バンド編成で「maybe life」へ。続けてバラードを歌い終えたsanetiiは、凛と静まり返ったフロアに向けて、「こういう時ね、どういう顔すればいいか分かんないよね、みんなね」「全員ね、パリピになって帰ってください」と呼びかけ、ここから怒涛のラストスパートへ突入してゆく。「寵愛族」では、原曲よりBPMが高まった爆速ビートを受けて観客が一斉ジャンプを重ね、sanetiiも自らギターソロをかまし、「デッドエンド」では、ラストの歌詞〈生きていけ〉を替えて「生きていこうぜー!」と高らかに叫び上げる。続いて、超重厚なバンドサウンドが雷鳴のように轟き、「サンダーボルト」へ。
同曲の間奏では、激烈なベースソロも炸裂。「フォーエバートゥエンティーンズ」では、観客による壮大なタオル回しが巻き起こり、その鮮やかな光景を前にしたsanetiiは、ラストサビ前の歌詞を替えて「最高に思う瞬間が、今日の渋谷QUATTROだ!」と叫んだ。

sanetii、2度目のワンマンツアー完遂、盛大な「大団円」と共に告げたメジャーデビュー

sanetii(Photo by 武井勇紀)

sanetii、2度目のワンマンツアー完遂、盛大な「大団円」と共に告げたメジャーデビュー

sanetii(Photo by 武井勇紀)

圧巻の展開を経て、いよいよ残すところ1曲。ここでsanetiiは、ツアータイトル『ANIMUS HAVEN』の意味について、「魂たちの拠り所」と説明した。最終的に辿り着く天国に向けて、誰しもが地獄のような世界を生きている。そんな地獄のような日々の道のりさえも、天国のようなものになれれば。sanetiiは、そのように今回のツアーに込めた想いを語る途中で感極まって涙ぐんでしまう。サポートメンバーからのフォローを受けたあと、「俺、大勢の前で泣く男、嫌いやねん」と自虐しつつ、再び「みんなが僕を一つの拠り所にしてくれたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします」と告げ、本編ラストの表題曲「アニムスヘイブン」を披露。「全員で歌ってくれますか!」と呼びかけ、観客の力を借りながら迎えた万感の終幕。その後、会場上手のスクリーンにておまけ映像と称したルームツアーの上映が開始され、その流れで突如メジャーデビューを発表。いつまでも鳴り止むことのない温かな拍手。
再びステージインしたsanetiiは、「ソロアーティストは、一人じゃ曲を作ることしかできない」「観客のみんな、今日のステージを一緒に作ってくれたメンバー、スタッフみんなに助けられている」「本当にありがとうございます」と丁寧に胸の内の想いを伝え、アンコールとして「大団円」「アメイジンググレイス」「エバーフォールアンビシャス」を披露。曲中、sanetiiが「愛してるぜ、みんな!」と溢れんばかりの愛をエモーショナルに叫んだ一幕が深く胸を打った。壮大な大合唱やコール&レスポンスによって彩られた、文字通り非常に盛大な「大団円」だった。

sanetii、2度目のワンマンツアー完遂、盛大な「大団円」と共に告げたメジャーデビュー

sanetii(Photo by 武井勇紀)

セットリスト
1. プロメテ
2. トラストフォール
3. GAME
4. SPEC!
5. アイスベースガール
6. シーズインラヴ
7. クロノス
8. 常夜燈(PEOPLE 1 カバー)
9. 新曲(タイトル未定)
10. maybe life
11. 寵愛族
12. デッドエンド
13. サンダーボルト
14. フォーエバートゥエンティーンズ
15. アニムスヘイブン
EN1. 大団円
EN2. アメイジンググレイス
EN3. エバーフォールアンビシャス
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