Earthists.は、「日本のラウドロック」というラベルにおいて、近年最もアイコニックかつ異形的な進化を遂げているバンドと言えるだろう。2024年にEP『HYPERMETAL』でインターネット音楽をはじめとするハイエナジーな諸要素をキャッチーに昇華し、新たなサブジャンルの始まりを宣言。
そして今年リリースされたEP『GRANDRAY』では、ボカロ楽曲やJ-POPに由来するフックの即効性をさらに磨き上げながら、それでもやはりラウドロックバンドらしい、フロアを躍動させる肉体的な感覚をも手中に収めている。そうした画面から現場へのデリバリーには、全5曲中3曲でドラムアレンジを担当したTatsuya Amano(Crossfaith)の貢献が聴いて取れる。共鳴するEarthists.の4人(YUI:Vo, YUTO:Gt/Vo, kurokawa:Ba, YUYA:Dr)とAmanoが、お互いの印象や今作の制作の裏側を語り合った。

【画像】Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)

「ハイパー」を求める姿勢にシンパシーを感じる

ーまずはお互いの第一印象について聞かせてください。

YUI もちろんCrossfaithはずっと昔から聴いてて、大学生の時にはコピバンもやったぐらい好きです。自分のルーツにあるメタルコアの一つがCrossfaithで、同じTragic Hero Recordsに所属してたっていう縁もあって。ただ、本当にガッツリ絡んだのは一昨年の年末くらい。『REDLINE ALL THE FINAL』でFACTを観た後から興奮しすぎて記憶がないんですけど、気付いたらアマタツさんと同じハイエースに乗ってて、ベロベロに酔っ払った状態でダル絡みしまくってた(笑)。5つくらいの事件を起こした、レジェンダリーな夜でした。

Tatsuya Crossfaithのライブにちょこちょこ来てくれてたし、Koie(Vo)が仲良くしてたから面識はあったんですよ。で、その『REDLINE』の時に完全に出来上がったYUIが現れて。本人は覚えてないかもしれないけど、めちゃくちゃデカい声で「俺、思ってることあるんすよ! 若い世代で『アマタツさん』って呼んでる奴らのこと、全員認めてないんすよ!」って言われた(笑)。


YUI ひどい(笑)。まあ、そんなことがきっかけで仲良くなって。

ー海外レーベルに所属してグローバルに活躍していたCrossfaithは、Earthists.にとってロールモデル的な存在だったりもしたのでしょうか?

YUI そうですね。結成当初の自分たちがやろうとしてたこと、つまり海外進出を目指していくという意味で、当時一番実績を残していたバンドだったんで。やっぱりあのDownloadの映像(『Download Festival 2014』における「Monolith」のパフォーマンス)は衝撃でした。日本人のバンドがどうやってあそこまで辿り着いたんだろうっていうのはずっと考えてたし、「こうなりたいな」って直接的にイメージする存在の一つでしたね。

Tatsuya 影響を受けたバンドや好きなバンドが基本的には海外のバンドだったから、結成当初から海外で戦っていこうっていうマインドが自然にありましたね。実際に向こうでライブをやる時にも、対バン相手やフェスの共演者にひたすら声を掛けに行って、とにかく名前を覚えてもらおうとしてた。そういうのを重ねるうちに活動が広がっていったから、自分たちよりも若い世代に響いていたのは嬉しいです。

ー件の「Monolith」のライブ動画は、国内のメタルコアバンドたちにとってバイブルのようなものですよね。

YUI 本当に。メタルコア高校の必修科目(笑)。


YUYA 僕もCrossfaithは聴いてたけど、メンバーのことはよく知らなくて。でも2013年、アマタツさんが『Warped Tour』のドラムコンテストでThe Black Dahlia Murderのメンバーに勝って優勝したっていうニュースを見たんですよ。

Tatsuya ああ、やったやった。

YUYA 当時はとにかくデスコアが大好きだったんですけど、デスコアのバンドも色々出てる中でチャンピオンになってたから、「この人、デスコアだ!」みたいな。

一同 (笑)。

YUI デスコアか、デスコアじゃないか(笑)。

Tatsuya HIPHOPのフリースタイルバトルみたいな感じだったんだよね。で、優勝したら次の日にはその噂がすげえ広まってて、「あいつが例のヤバい日本人のドラマーか!」みたいな。知らない人にたくさん声をかけられてて、なぜかウクレレをもらったりした。

YUI デスコアとは対極にある(笑)。

YUYA それ以来、動画でアマタツさんのプレイを見るようになりました。「この人、関節どうなってるんやろ?」ってくらい、とにかく動きがパワフルで。
それこそデスコアのドラマーはいかに効率良く叩くかを追求してるけど、その真逆っていうか。演奏がライブパフォーマンスとして完成されているのが凄いなと思ってます。

Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)が語り合う、日本のラウドロックを更新する「個」と「ハイパー」

Photo by Shunnosuke Suo

ー対して、Amanoさんから見たEarthists.というバンドの印象は?

Tatsuya 若い世代の中でも特に、新しいことを模索してるバンドやなっていうのは元々思っていて。今回もデモを聴いた時に曲作りのセンスが良いなと感じました。ただただ激しいだけじゃないし、楽曲のストーリー性、メロディの流れもよく考えられてる。メンバーに関していうと以前から顔見知りなのはYUIだけだったんで、彼がワイルドな感じだから他のメンバーもそうなのかなと思ってたんですけど、ミーティングしてみたら意外とめちゃくちゃしっかりしてる子たち(笑)。YUIも仕事モードやし。そこも含めて面白いバンドやなと。

ーYUIさんはよくEarthists.の4人のことをオタクって形容しますけどね(笑)。

YUI オタクほど節操ないじゃないですか。場所によっては一番尖っちゃうのがオタクなんで(笑)。

ーまあ、ある意味キャラ立ちしてるというか(笑)。
YuiさんやkurokawaさんのビジュアルもEarthists.の強烈な個性の一つだし。

YUI (kurokawaのビジュアルは)フロムソフトウェア。

kurokawa Bloodborneが好きです

ー僕、Crossfaithのアーティスト写真でAmanoさんがヘソ出しのトップスを着ているのをみて、めちゃくちゃカッコいいなと思ったんですよね。

YUI わかる。なんかこう、潤いがあって。

Tatsuya まず、とにかく他の奴らと一緒になりたくないっていうのが第一にあって。ライブパフォーマンスや楽曲はもちろん、見た目でも印象を残したいな、パンチを持たせたいなって考えた結果、ヘソを出して(笑)。

YUI このジャンルにおいて、ドラムを「魅せる」っていうスタイルの礎を築いたのがアマタツさんだと思うんですよ。アマタツさん以降、ドラマーがアクティブにパフォーマンスすることが求められるようになったし、フォロワーもいっぱい現れて。

Tatsuya 確かに、アグレッシブに、熱くプレイするスタイルの子たちが増えてきた印象はある。

YUI キャラクタリスティックなビジュアルやプレイっていうのはEarthists.が目指していることでもあって、俺らの場合はその着想源が二次元だったりネットカルチャーだったりするんですけど、それを別のアプローチで先に成立させてる存在なんですよね。元々、俺らのライブは今ほど爆裂なスタイルじゃなくて、MCもせず愚直に難しい曲を弾き続けるみたいな感じだったんですよ。
でも、お客さんとコミュニケーションを取るようになってからは日本のラウドロックのバンドのライブがめっちゃいいなと思うようになった。『HYPERMETAL』のリリース前くらいの時期から、Crossfaith、SiM、coldrain、ベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)のパフォーマンスが海外のバンドと比べてもオリジナルだっていうことに気付いて、より影響を受けるようになっていきましたね。

Tatsuya そういう意味では、「ハイパーさ」を求めてるっていうのが一番シンパシーを感じられる部分なのかな。ライブもそうだけど、曲を聴いていると予想外の展開もあるし派手さもある。そこにフォーカスして尖った制作をしてるのが通ずるところだと思う。Crossfaithも、Teru(Program,Vision)がプロディジー(The Prodigy)やケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)が大好きだったから、学生時代に「プロディジーとスリップノット(Slipknot)が合体したら絶対カッコいいよな」「俺たちだったらそれができるんじゃないか?」みたいな話をしてて。いまだだにその延長線上で試行錯誤をしていて、新しいと思えるハイパーな音を目指してる。

YUI 俺らも、ボカロとメタルが合わさったらカッコいいんじゃないかっていう発想で「Lost Grace」っていう曲を作ったのが今の方向性のきっかけでした。

YUTO 誰とも被りたくないっていう考え方は曲を作る上ですごく共感できます。その時に、自分が育んできた好きと好きをくっつけたらこうなるんじゃないか、っていう妄想をどうにか表現したいっていう思いも重なる部分があるし。こうやって一緒に交わっているのにも必然的な理由があるのかなって感じますね。

Tatsuya YUTOの作ったデモを最初にもらった時は、完成度が高くてめちゃくちゃビックリした。


YUTO ありがとうございます。

Tatsuya 色んな音楽性が含まれているし、激しさも残しつつキャッチーだし、やっぱりメロディのセンスがすごくいい。ドラムアレンジを考える上でも刺激になったし、メロディに自然に導かれていくような感覚があった。

Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)が語り合う、日本のラウドロックを更新する「個」と「ハイパー」

Photo by Shunnosuke Suo

「難易度は上がったけど、叩きやすくなった」

ー改めて、今作『GRANDRAY』でAmanoさんにドラムアレンジを依頼した経緯を教えてください。

YUI YUTOが作ったアレンジの段階でフィックスさせることも可能だったけれど、新しいエッセンスやさらなるクオリティの向上のために、どこかでもっと貪欲になれるんじゃないかと思って。そこで、今までやったことがなかった第三者を入れての編曲に挑戦してみようということになりました。で、曲作りをやってるYUTOと俺はどっちもドラムが叩けないから、ドラマーのアレンジメントが加わったらどうなるんだろうと。アマタツさんにオファーしたのは、メタルコアやラウドロックの最高峰ドラマーであるというのはもちろん、YOASOBIやTKさん(TK from 凛として時雨)のサポートでも叩いているので、自分たちがやろうとしているクロスオーバーの解釈と最も一致してる仕事をしているから。これ以上はない、ベターではなくベストな人でした。

ー実際、Earthists.には「YOURS」というYOASOBIをリファレンスにした楽曲もありますからね。

YUI はい。あとは、YUYAがプレイヤーとしても作家としてももう一歩進化するための刺激になればいいなと思って。このジャンルのトップの人の手が加わっていったらどうなるのかっていう興味と、それを通してバンドとしてのグルーヴが底上げされるんじゃないかという期待を込めてお願いしたという感じですね。

ーAmanoさんは、自分に求めている役割をどのように意識しながらアプローチしていきましたか?

Tatsuya さっきも話したようにデモの時点で一つの完成型のようなクオリティだったから、ここにどんな要素を加えればいいのかということで、ミーティングをさせてもらって。メンバーから、ライブ感のある仕上がりにしたい、曲をさらに良くするための底上げをしたいっていう話をしてもらったんです。今まで色んなアーティストのもとで演奏をしてきたので、その中の激しい部分なのか、ドラマティックな部分なのか……どのニュアンスが求められているのかを擦り合わせました。そうやってコミュニケーションを取れたから、ちゃんとイメージを持った状態で取り組めましたね。やっぱり、ライブへの意識が一番大きかったかな。

YUTO 実際にお客さんを目の前にした時の空気感や、あるフレーズを叩いた時にお客さんがどう躍動するかという感覚が、僕にはまだアウトプットできなかったので、それを第一線で叩いているAmanoさんにお願いしたかったです。

YUI 今まではデスクトップミュージックをライブで再現するっていう感覚だったけど、今回は逆にライブの空気を音源に持ち込むっていうビジョンがありました。

ー確かに、『GRANDRAY』からは『HYPERMETAL』で築き上げた礎をより肉体的にビルドアップしたような印象を受けました。

YUI ドラムアレンジが変わるだけでも全然変わりますよね。

YUTO 他の楽器との噛み合い方やダイナミクスにも人間性がありました。アマタツさんから頂いたMIDIのデータを開いた時、家で一人で立って拍手しちゃって。

Tatsuya それは良かった(笑)。ライブ感をイメージして、実際に電子ドラムで頭から最後まで録ったものをベースにしてるんですよ。だから、より「人が叩いている感」が強調されたのかな。それは今までのEarthists.になかったニュアンスやろうし、強く出したかった。あえてノリはカチカチにせず、人間味を出して。

YUI YUYAが「難易度は上がったけど、叩きやすくなった気がする」って言ってて。

YUYA フレーズの流れがすごく綺麗で、人間臭いんですよね。

Tatsuya 過去のEarthists.の曲を聴いてると、テクニカルなスタイルならではの、カッコいいけど人間的じゃないようなドラミングがあって(笑)。

YUI 非人道的な(笑)。

Tatsuya せっかくライブをやるんならドラマーも感情を乗せて叩けるようにしたかったから、その言葉はすごく嬉しい。

ーAmanoさんのドラムって、すごくキャッチーですよね。手数は多いけど、良い意味で掴みやすいというか。

YUI アレンジをしてもらって手数が増えている部分もあったんですけど、ブレイクダウンだけは手数が減ってたんですよ。そこはメタルコアの美学というか、ずっと叩いてきた人だけが持っているグルーヴの解釈なのかなと思いましたね。

Tatsuya 複雑にしていけばいくほどキャッチーさって失われていくものだから、そのバランスってすごく難しい。だからこそその緩急を付けるために、複雑なところはしっかり複雑にしつつ、お客さんが一番熱くなれるし一体感も作れるブレイクダウンをあえてシンプルにすることで、より破壊力が増すっていう感覚があって。それは結構意識したところでしたね。

Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)が語り合う、日本のラウドロックを更新する「個」と「ハイパー」

Photo by Shunnosuke Suo

ーAmanoさんとしては、メタルのバンドの一員としての感覚と、それこそYOASOBIのように非メタルのアーティストに加わっている感覚、どちらが近かったんでしょうか?

Tatsuya それもすごく面白いところで、やっぱりEarthists.は新しいことをしてるなっていうのを感じるんですよ。今までに聴いたことない、演奏したことないような感覚で。もちろんアグレッシブでヘヴィな音楽が根底にはあるけど、メロディがしっかりあるしキャッチーさも残ってる。だから自分の中でも新しいスタイルだったし、刺激をもらいましたね。

ー楽曲ごとの印象で言うと、特に一曲目の「CHAINDANCER」のドラムは推進力があるなと感じました。

Tatsuya 日本の音楽シーンにあるポップさ、キャッチーさを感じつつ、熱いメッセージやYUIのボーカルの迫力もあったので、ただヘヴィにするだけではないノリをしっかり出しつつ、それでも激しさが残るように意識しました。あとはブレイクダウンは強く聴かせようと。

YUI 1サビ後の、テンポチェンジする前のシンバル一発にめっちゃアマタツさんのシグネチャーなバイブスを感じました。

Tatsuya アレがあるだけでもライブ感が出るからね。

YUI ゴングが鳴るみたいな感じですよね。ーそれで言えば、「ICON」はEarthists.のレパートリーの中でも屈指のアグレッシブチューンで、これはAmanoさんの本領発揮じゃないですか?

Tatsuya そうですね。めちゃくちゃ速いしツーバスもエグいなと思いながら。でもデモの時点で激しいドラミングが入ってたから、「これはもう、行っていいってことやな」と思って(笑)。完全に激しいサイドで作りましたね。

YUYA ツービートから始まってブラストビートに繋がるんですけど、その流れも綺麗だし気持ち良くて……これもデスコアですね。

一同 (笑)。

Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)が語り合う、日本のラウドロックを更新する「個」と「ハイパー」

Photo by Shunnosuke Suo

個の確立の先で拓かれるラウドロックの未来

ー一方で「OMEGABLOSSOM」はエレクトロなパートが多いから、生っぽいグルーヴとのコントラストが際立ちます。

YUI アマタツさんの色んなエッセンスが凝縮されてますよね。あと、ドラムと歌の駆け引きがめっちゃ上手だなと思いました。必要ない場面では前に出ないけど、隙間がある部分にはちゃんとアプローチしてて。シーケンスで埋めたくなるところにドラムが入ることによって、一曲を通して同じテンションで飽きさせずに聴かせてくれてる。音色が変わらない中でも、楽曲の緩急に合わせて表情が変わってるんですよ。休符もグルーヴになったり。

Tatsuya 差し引きが重要になるっていうこともあって、「OMEGABLOSSOM」は一番考えながら作ったかな。それこそ、今まで色んなアーティストと一緒に叩かせてもらって得たスキルがふんだんに使える曲だし。本当に新しい音楽を作ってるなっていうことを実感しながら、そのフレッシュさを自分のドラムでより色濃くしたいなと思ってました。

YUTO 「CHAINDANCER」もそうなんですけど、ちゃんと歌の主旋律に沿うようにスネアやキックが配置されてますよね。

Tatsuya 一曲の流れやまとまりとメロディを大事にするっていうのはいつも決めてることなんですけど、やっぱり今回はもらったメロディやリフがドラマチックだったから、無理くり考えるっていうよりは音を聴いて自然に叩くような感じで。

YUI 俺もボーカルのメロを作る時は自然に身を任せてます。あえて外すよりも王道のJ-POPスタイルの、とても快楽主義な作り方なんですよ。「OMEGABLOSSOM」や「ICON」の2曲のボーカルラインは俺がメインで作ったんですけど、毎回ついキーが高くなったりブレスがキツかったりして、YUTOが苦しそうな顔で歌うのを見るのもまた一興、みたいな(笑)。

ーYUYAさんは、今作でドラマーとしてどんな学びがありましたか?

YUYA そもそも今まで曲作りの中でドラムのフレーズを考える経験があんまりなかったんですけど、今回アマタツさんにやってもらったことで、純粋にめっちゃ面白そうやなって思えるようになって。ソフトも買ってイジり始めましたし。単純に、ドラムにもっと興味を持てたなって。「なんでこのフレーズにしたんだろう」っていうのを考えたりもしてますし、もっとドラムのことを知りたいっていう気持ちを与えてもらいました。

kurokawa リハで新曲を初めて合わせた時、一曲ごとにYUYAがめちゃくちゃ消耗してて。よく考えたら、自分や他のメンバーはいつも通りのEarthists.をやってるんだけど、YUYAは毎回Amanoさんと同じ動きをしてるんだなと。でも、数を重ねるごとにYUYAが良い笑顔で叩くようになってるんですよ。演奏していて楽しいっていうのは素晴らしいことですし、そうやってテンションを上げつつドラマーとして成長してくれるのは良いことだなと思います。

YUI そもそも初めて合わせた時から全曲綺麗に演奏できたから、やっぱりライブを想定した曲に仕上げてくれたんだなっていうのはそこでも実感できましたね。いつもだったら、「合わせてみると意外とのっぺりしてるね」って言って、アレンジを調整したりするんですけど、その違和感がなくて。リハの時点で景色が見えるっていうか。YUYAが大変そうなのは一回置いといて、やっぱり楽しいですね。

ーAmanoさんとしては、『GRANDRAY』はどんな作品だと思いますか?

Tatsuya 次のステップに進むための勝負に出た作品だなっていうのが一番強い印象ですね。そういう冒険心を感じつつ、やっぱりヘヴィさとキャッチーさのバランスが良くて、これは絶対人気が出るよなって確信しました。もちろん、ライブも絶対カッコよくなる。

ー最後に、AmanoさんがEarthists.をはじめとする次世代のラウドロックバンドたちに対して感じていることをお伺いしたいです。

Tatsuya 気持ちの強さが確実にあるっていうことは知ってるので、場数をこなして、ライブも音源も磨いて、自分たちが見出した強みを持って突き進んでほしいですね。Earthists.について言えば、スキルはめちゃめちゃ高いし、色んな曲ができると思う。その中でどの方向性に進むかという葛藤もあるやろうけど、自分たちが本当にカッコいいと思えるものを追求すれば新しい未来に進んでいけるんじゃないかな。

Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)が語り合う、日本のラウドロックを更新する「個」と「ハイパー」

Photo by Shunnosuke Suo

ーボカロやテクノからの影響をメタルに融合させているEarthists.や、新譜『human.』でニューウェイブやポストパンクも取り入れたHIKAGEなど、『4D』世代のバンドたちには好きなものを素直にどんどんやっていこう、みたいな気風があるようにも感じます。

YUI 色んなことができるからこそ、自分たちの好きなものを信じてやっていくことの重要さを自覚してきているように思いますね。結局、僕らよりも上のフェーズで活躍してるバンドたちは、一つの信念を持って続けてきた人たちだと思うので、手段も場も増えてきたからこそ、ルーツや興味をしっかり提示していかないといけない段階に入ってきたのかなと思います。このカルチャーが好きなんだ、この音が好きなんだっていうのを、ちゃんとリスナーにも伝えていきたいし。二足三足の草鞋が履ける時代だからこそ、ハッキリした個を示さないといけないのかなって。

Tatsuya 今の新しいバンド、新しいアーティストはクオリティの高い音源を個人で作ることもできるし、ライブのスキルも上がってきてるから、求められるのは「色」だっていうのは感じますね。「自分たちはこういうバンドだ」っていうのをハッキリ見せつけていくのが大事なんじゃないかな。

ーEarthists.の動きにはどんなことを期待しますか?Tatsuya 今回のEPを聴いていて、ヘヴィなシーンだけじゃなくオーバーグラウンドで戦えるなって感じたから、色んな舞台に進出してほしいなっていう個人的な気持ちはありますね。

YUI 仕掛けていきたいですね。もっと自分のルーツにあるものと絡んでいきたいし、それによってまた新たな音楽のヒントも手に入れられると思うので。メタルコアやラウドという住所をしっかりレップしながら色んなフィールドで戦っていきたい。それがEarthists.の発信しているメッセージを守ることにもなると思う。コアの部分は変えずに裾野を広げていきたいと思います。あと、次に『HYPER PLANET』を開催する時には『HYPER』繋がりで呼んでください。

Tatsuya アツいね。

Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)が語り合う、日本のラウドロックを更新する「個」と「ハイパー」

Photo by Shunnosuke Suo

Earthists. × Tatsuya Amano(Crossfaith)が語り合う、日本のラウドロックを更新する「個」と「ハイパー」

『GRANDRAY』
Earthists. 
配信中

1. CHAINDANCER
2. OMEGABLOSSOM
3. ICON
4. HIKARI
5. SAYYOUKILL 
https://linkco.re/58zdB0FN

Earthists. GRANDRAY TOUR 2026
4月30日(木)兵庫・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎   GUEST : TOTALFAT
5月9日(土)宮城・仙台 enn 2nd   GUEST : NOISEMAKER
5月29日(金)大阪・Yogibo META VALLEY   GUEST : CVLTE
5月30日(土)愛知・RADHALL   GUEST : 夕闇に誘いし漆黒の天使達
6月13日(土)福岡・OPs   ワンマンショー
6月23日(火)東京・渋谷WWW X   GUEST : The Ravens

チケットURL : 
イープラス : https://eplus.jp/earthists/ 
チケットぴあ : https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=IC200008 
ローチケ : https://l-tike.com/earthists
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