中国のポータルサイト・百度に14日、「日本の自動車界で覇権を取ったメーカー」として、自動車用ワックスなどを手掛ける日本企業・ソフト99を紹介する記事が掲載された。

 記事は同社について、1952年に大阪で創業された日東商会が発祥であり、当初は家具用ワックスを主とする化学薬品を製造していたと紹介。
54年には日東化学株式会社となり、家具用つや出し液ゴールデンネオポリッシュが高価な外国製自動車用ワックスの代用として自動車のつや出しに用いられるようになったと伝えた。

 そして、62年には自動車専用のワックスで後の社名となる「ソフト99」ブランドを冠したネオソフトワックスが発売され、静電気やホコリを防ぐための成分を配合して大ヒット商品になった説明。「ソフト99」はワックスのソフトな粘り気と、ワックスを車に塗る際の「キュッキュ」という音をイメージしたものであると解説した。
 
 さらに、68年には食器用洗剤などで自動車を洗っていた状況を打破する自動車専用シャンプー剤のパイオニアとなるブルーシャンプーを発売、翌69年には塗り込みにくさを改善するとともに、汚れを落としながらワックスがけが可能な「ハンネリ」と呼ばれるペーストタイプのワックスを登場させ、人気を集めたとしている。

 その後も白いボディや黒いボディ専用のワックス、防水性のあるワックス、雨を弾くフロントガラス用のコート剤、手軽に愛車の手入れができる各種補修用製品などを次々発表、日本の自動車文化の発展とともに高まる様々なニーズにこたえ、自動車オーナーの快適なカーライフを支え続けてきたことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)