中国は国土面積や人口などを見ても正真正銘の「大国」であり、そんな中国からすると日本が「小国」と映るのはやむを得ないことだろう。しかし、実際のところ日本は決して「小国」ではない。
中国メディアの百家号はこのほど、「日本は国土面積が大きくはないのに、なぜ大国と呼ばれるのか」と問いかけ、この理由について考察する記事を掲載した。

 記事はまず日本の国土面積と人口を、欧州の大国と比べてみるとほとんどの国を上回ると指摘した。フランスの国土面積は日本より大きいが、英国やドイツより日本の方が大きく、1億人を超える人口の国は世界的にも多くないと伝えている。しかも、島国の日本は領海面積が非常に大きい。

 このほか、経済面では世界第3位であり、世界的に有名な企業も多いことや、軍事面でも一流の武器をそろえていて、陸軍力はやや弱いものの空海軍力は非常に強いと記事は指摘した。日本は「経済大国」であると同時に「軍事大国」でもあると説明している。


 それで、日本は国土が少し小さいこと以外は、基本的に「大国レベル」に達しており、その総合的な実力を考えると、日本よりも強い国は国連の常任理事国の5カ国を除けばほかに見当たらないと結論した。

 中国は何かにつけて「大きいもの」を好む傾向にあり、自動車でも大型車の人気が高く、家も大きければ大きいほどよくて、リビングに非常には大きなテレビを置く人が多い。そんな中国人にとって「大きいかどうか」は非常に重要なことのようだが、日本人の中で「日本は大国か小国か」を気にする人はほとんどいないと言え、これが日中の価値観の違いの1つなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)