日本はアジアの数少ない先進国で、経済力でも世界第3位の実力を保持しているが、中国では「日本は二流国」との見方もあるようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本は一流の国とは言えない」と主張し、その理由を分析する記事を掲載した。


 記事はまず、日本は間違いなく「世界の大国」だったと指摘した。意志の強さと、唐の時代の中国から学んだ政治・文化・建築・服飾などを基礎に、明治維新では西洋化へと舵を切ったことで、日本はアジアでタイと並んで「植民地を免れた国」だったと振り返っている。

 では、今の日本が「一流の国とは言えない」と主張するのはなぜだろうか。記事は、武士道精神と軍国主義の影響で「心が狭い」ためだと主張した。第一次世界大戦後、世界恐慌による経済危機に直面した日本は「大東亜共栄圏構想」を立ち上げ、力づくで海外の資源を奪おうとして失敗したと主張した。

 また日本は、中国・唐や欧米など、常に強い国から学んできたが、それは見方を変えれば「自ら政治・経済・文化を作り上げていない」とも言えると指摘した。
日本人は他から学ぶばかりで新しい思想というものがなく、特に政治面でこれが致命的な欠点になっているとしている。

 記事によると、この点で中国には大国としての度量も責任もあるという。一帯一路戦略はアジア諸国に恩恵を与え、民族復興とアジアへの貢献を同時に実現していると自賛して締めくくった。

 記事は、中国は日本に代わってアジアのリーダーになったと主張したいようだ。確かに中国は米国と対立するほどの大国になったが、先進国ですらない。仮に日本が「二流国」だったとしても、中国が一流国と言えるかはまた別の話ではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)