最近、空母の建造を決定した韓国に対して、中国は強い危機感を抱いているようだ。中国メディアの快資訊は17日、「中国の海軍は気を引き締めないといけない」とする記事を掲載した。
中国の空母・遼寧を超えるかもしれないと伝えている。

 記事は、今回の韓国の空母建造の目的について分析した。北朝鮮の脅威という点から言えば、空母建造はまったく必要ないと指摘した。また、韓国は日本と竹島(韓国名:独島)の領有権を巡って対立しているが、韓国本土から比較的近い独島を守るためだけならば、やはり空母など必要はないはずだと分析した。

 では、なぜ韓国は空母を建造するのだろうか。主な目的は「空母を保有する日本に対抗するため」だと記事は分析した。
韓国にとって日本は負けることのできない相手であり、日本の海上自衛隊がいずも型護衛艦を空母に改修することを受け、「日本が保有するなら韓国も保有すべき」との理屈になると説明している。

 しかし記事は、韓国による空母建造は中国にとって脅威になると指摘した。日韓両国の空母計画が達成されると、中国の周囲には複数の空母が配備されるだけでなく、その艦載機としてF35も大量に配備されることになると強調。しかも空母打撃群も編成されるので中国にとっては「非常に面倒なことになる」と指摘した。

 記事は、中国は海軍の軍備拡張を更に進め、いかにして日韓の空母及び空母打撃群に対抗するかを考える必要があるだろうと強調した。中国はすでに2隻の空母を保有し、3隻目も年内には進水すると言われているが、それでも日韓に対して強い警戒心を抱いているようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)