利食い売りにおされる流れ。ハンセン指数は先週末まで9連騰し、約8カ月ぶりの高値水準を回復していた。もっとも下値は限定的。中国景気の持ち直し期待や、米長期金利の低下基調を手がかりに、指数は朝方、小高く推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が5.3%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が5.0%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が3.6%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が安い。
カジノや映画などレジャー関連の銘柄もさえない。銀河娯楽集団(27/HK)が2.1%安、美高梅中国HD(2282/HK)が1.5%安、金沙中国(1928/HK)が1.3%安、歓喜伝媒集団(1003/HK)が4.9%安、猫眼娯楽(1896/HK)が3.0%安で前場取引を終えている。連休中の消費増を期待し、先週は買いが目立っていた。
半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄群は高い。
中国発電セクターもしっかり。中国広核電力(1816/HK)が2.8%高、龍源電力集団(916/HK)が2.3%高、華電国際電力(1071/HK)が1.7%高、中国電力国際発展(2380/HK)が0.6%高で引けた。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.05%高の3137.36ポイントで前場の取引を終了した。医薬株が高い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)