29日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比1.76ポイント(0.05%)安の3286.66ポイントと小幅ながら3日続落した。
 大型連休を前に買いが手控えられる流れ。
メーデーに絡んだ祝日により、本土市場は5月1~5日が休場となる(香港市場は1日と5日が休場)。ほか、米中貿易交渉を巡る不透明感も重し。トランプ米政権は中国とあらゆる面で交渉していると繰り返しているが、中国側はそのような事実はないと何度も否定した。関税応酬の峠は過ぎたとの見方がある一方、米中対立は長期化するとの懸念もある。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が続いている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、発電の下げが目立つ。楽山電力(600644/SH)がストップ(10.0%)安、浙能電力(600023/SH)が8.9%安、三峡水利電力(600116/SH)が6.0%安、華電国際電力(600027/SH)が2.3%安、中節能風力発電(601016/SH)と国電電力発展(600795/SH)がそろって1.7%安で取引を終えた。
 金融株もさえない。厦門銀行(601187/SH)が4.1%、成都銀行(601838/SH)が2.7%、新華人寿保険(601336/SH)が1.5%、中国人民保険集団(601319/SH)が1.1%、招商証券(600999/SH)が2.5%、中信建投証券(601066/SH)が1.7%ずつ下落した。エネルギー株、酒造株なども売られている。
 半面、医薬株はしっかり。
薬明康徳(603259/SH)が4.1%高、華北製薬 (600812/SH)が3.8%高、人福医薬集団(600079/SH)が3.3%高、湖北済川薬業(600566/SH)が2.3%高、昭衍新薬(603127/SH)が1.5%高で引けた。ハイテク株、素材株、自動車株、不動産株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.58ポイント(0.63%)高の252.24ポイント、深センB株指数が9.77ポイント(0.83%)安の1166.36ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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