1月7日から中国で公開が始まった映画『レッドクリフPart2』は、初日に1時間で150万元の興行収入を記録し、12日までに1億147万元(約13億円)に達した。

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 ◆37%の観客が「Part1よりいい」

 新浪ネットが4日までに行った、中国の観客の『レッドクリフPart2』を見た感想についてのアンケートでは、「優れた作品」と考える人は全体の46.3%を占める2550人で、「華麗な衣装を身につけただけの駄作」と思う人は24.6%、「まるでコメディー」だったと答えた人は14.9%だった。


 『レッドクリフPart1』と比較すると、37%の観客が前回よりよかったと考えており、Part1ほどでないと考えている人は10.6%だった。

 ◆56.1%の観客が「お腹が痛くなるほど笑った」

 「映画を見た時の感想」という質問では、56.1%を占める3009人が「お腹が痛くなるほど笑った」と回答した。

 ◆観客が思わず吹き出してしまったセリフ

 観客が思わず吹き出してしまったセリフは、美人局を演じる小喬が、剣を持って自殺する振りをし曹操を脅かす時、深刻な雰囲気の中で曹操は突然やさしい口ぶりで言った「ふざけるな」だ。張飛役の「亀が汗をかいているかどうか触ってみて」という唐突なセリフも、ネット上では若者によく引用される名文になった。

 『レッドクリフPart2』で、意気地のなさそうな劉備役も議論に上った。主婦のような格好で白玉団子に似た「湯円」を作りながら、「伝統的な祭日は大変意義がある。例えば砂糖ともち米を一緒にすることは団らんの意味だ」と言うセリフは、観客にとってなかなか印象深いシーンだった。

 劉備はPart2でただ草鞋を作ったり「湯円」を作ったりしていただけではないかと非難する観客もいるが、劉備役を演じるた尤勇は、監督はそういった細かい描写を通して、劉備の仁愛と庶民への愛情を表していると説明している。

 映画を見た観客が、予想外のセリフとストーリーでお腹が痛くなるほど笑ったのはなぜだろうか。

 その一つは、呉宇森(ジョン・ウー)監督が映画を製作する場合は中国の観客だけでなく、世界中の観客を考慮し工夫していることだ。『レッドクリフPart1』が日本で公開された時、1カ月に33億円の興行収入があったことは、世界各国での人気ぶりを示すものだろう。

 もう一つは大陸部、香港、ハリウッド文化の差異が考えられる。
『レッドクリフ』のスタッフには香港や台湾の人も多く、監督自身もハリウッドでの製作経験があるため、セリフに対する理解では大陸部の観客とは少なからず違いがある。

 例えば中国には標準語のほかに数多くの方言があり、トニー・レオンなどの香港の俳優は広東語を話す。広東語ではおかしくないセリフも、標準語で話すと不自然な感じを観客に与え、これは中国の方言の複雑な一面を表している。写真はレッドクリフの出演者たち。


※この記事は、「中国網(チャイナネット)日本語版」による提供です。中国網は中国国務院新聞弁公室の指導を受けて、中国互聯網新聞中心が各国語で運営する、中国政府による中国情報ポータルサイトです。URL : http://japanese.china.org.cn/

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