本日6月12日は旧暦では5月5日だ。中国では古くから、「粽(ちまき)」を食べる習慣がある。
ちまきを持って外国を訪れようとする人や郵送する人が増えているが、北京市の首都空港検疫部門は、ちまきの持ち込ちみを禁止している国や地域があると注意を喚起した。

 首都空港検疫部門は、ちまきの持ち込みを一律に禁止している国と地域の例として、ドイツ、フランス、スイス、韓国、台湾を挙げた。オーストラリア、ニュージーランド、英国、米国、カナダ、日本などでは肉類や卵黄成分を含むちまきの持ち込みを禁止している。

 上記の国と地域には、国際郵便などでちまきを送ることもできない。

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◆解説◆
 日本の場合、例えば肉製品については、家畜の病気の発生状況などによって、持込みができる国とできない国がある。持込みができる国からの肉製品でも、その国から持ち出す前に日本向けの検査を受け、検査証明書を取得しなければならない。個人消費用、少量であっても、検査証明書が必要だ。

 農林水産省はホームページの動物検疫所のページで土産物としての肉類輸入(持ち込み)について紹介している。また、各出発港にある動物検疫所の支所や出張所では、行き先や該当製品別の具体的な問い合わせに応じている。農水省の動物検疫担当者は「電話や出国時に空港で立ち寄るなどで、出発前に確認していただければと思う」と呼びかけた。

 なお、植物についても病虫害の侵入防止などの目的で、規制が設けられている(担当は植物検疫所)。(編集担当:如月隼人)
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