その内容とは、市場で商売をする女性とチワワとのエピソード。「仕事を終え帰路についた女性が羊肉屋を通りかかった時、首輪のついたチワワが店先にいるのを見つけしばらく遊んだ」という。愛らしかったそうで、その女性は思わずなでたり抱いたりしていたのだろう。
そして女性は、その店が犬肉も販売していると気づく。「“こんなに小さな犬も殺して売るのですか?”と女性が質問すると、主人の答えは“ここに来て、生きて外に出る犬はいない”だった」そうだ。悲しい気持ちになった女性が店を去ろうとした時、チワワが足にからみついてきた。そしてなんと、まるで泣いているかのように「ウウウ……」と鳴き続けたのだ。「まるで助けてと言っているようでした。私に頭を下げるようなポーズを何度も見せるんです。泣きたくなりました」と女性は心を動かされ、肉屋からチワワを買い取ったそうだ。同じ市場の仲間、ということで50元(約840円)という安い値段で、譲ってくれたとのこと。
新聞社の取材に女性は「助けて欲しいと犬にお願いされるなんて、人生初めてです」と語り、肉屋の主人は「犬が命乞いするなんて、本当に不思議です」と答え、驚きを隠せなかったそうだ。「自分の命を救うことに成功した賢いチワワ。心優しい人に出会えたのも、ラッキーとしか言いようがない」と、記事はまとめている。
危機感迫ったチワワが、人間に助けを求めたとは日本人にとっても驚きだ。通りがかった時に存在に気付き遊んでくれた女性なので、自分を守ってくれると察知し必死で訴えたのだろうか。チワワの願い通り女性に飼われるようになったエピソードは素敵だが、市場で犬の肉を売っているというのは日本人にとっては結構ショッキングな話。ペットにできるようなチワワなどが市場で殺され、その肉が店頭に並ぶとは……日本では見られない光景であり、中国ならではのニュースと思ってしまうのである。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)(イメージ写真提供:123RF)
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