「パクリ疑惑」が出たのは、先月中国国内の衛星テレビ局で放送開始した国産ドラマ「千金女賊」だ。
このユーザーによると、「千金女賊」のストーリーが、日本のマンガ家・細川智栄子さんが妹の芙~みんさんとの共著で1979年-84年に連載した「伯爵令嬢」にそっくりなのだという。ツイートではそっくりな点として「女性主人公が実は令嬢であること、失明したボーイフレンドがいること、事故に遭遇した女性主人公が別の女に身分を乗っ取られること、そのとき記憶を失った女性主人公は男にだまされ、その男のフィアンセとして生活すること」などといった内容を示した。
このツイートを見た微博ユーザーは「パクリパクリパクリ・・・」、「今の脚本家はどうしたんだ」、「千金(日本語で「令嬢」)の2文字すら変えてないことにめまいが」、「中国ドラマのレベルは日本の70年代マンガと同じレベルだということだ」といったコメントが寄せられた。また、過去にも細川さんの別作品「王家の紋章」に似たドラマが作られたことを指摘するユーザーもいた。
「千金女賊」の舞台は1930年代の上海であり、19世紀末のフランスを舞台にした「伯爵令嬢」とは異なる。パクリかどうかの判定はさておき、中国のネットユーザーが危惧しているのは、「既視感」のないオリジナリティあふれるドラマが作れていないという点にありそうだ。
「パクることがもはやトレンドになっている感じ」という声まである。ストーリーの移植をトレンドにするのは結構だが、オリジナルに対する敬意を示し、筋を通すべきだ。ツイート主が懸念しているのも「版権料を払ったのか」なのである。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)
【関連記事】
「努力もしないで近道しようとばかり考える『中国式イノベーション』」・・・中国メディアの評論記事にネット民から反発の声
【中国BBS】日本の技術は恐ろしすぎる・・・「コピーしてしまえ」
中国社会に「信頼と信用」の崩壊危機!? 「海賊品、借金の踏み倒し、試験の不正行為」
「パクり被害」の日本企業・・・もはや開き直り見せる中国ネット民、「超強力な模倣力」「パクって未来を切り開く」
中国ドラマに「パクリ」疑惑・・・これって日本の名作漫画と同じストーリーじゃない?