中国メディアの澎湃新聞は3月30日、寿司と刺し身は日本料理のなかでも名の通った料理だと伝える一方、現代の“にぎり寿司”は江戸時代の日本で生まれたものであり、韓国に起源があるわけではないと論じる記事を掲載した。

 記事は、日本で生まれた料理と考えられていると伝え、法令「養老令」の718年の記述や、平安時代に編さんされた律令の施行細則「延喜式」に「鮨鮒」との記述があることから、日本では当時すでに寿司の原型と考えられる料理もしくは食べ物が存在していたと考えられていると紹介した。


 さらに、平安時代の「鮨鮒」は文字どおり、鮒ずしを指していたと考えられると伝えたうえで、当時は魚を塩と米で発酵させた「なれずし」のような食べ物だったと考えられていると紹介。

 また、その後、すしネタは鮒だけにとどまらず、発酵させたネタと米を一緒にしたものを寿司と呼ぶようになったと紹介し、寿司は数百年という時間とともに形を変え、江戸時代には米に酢を混ぜて作る酢飯が流行し、箱のなかに敷き詰めた酢飯の上に魚や貝の切り身をネタとして乗せて固める「箱寿司」が誕生したと紹介した。

 続けて、寿司の最大の変革は「握り寿司(江戸前寿司)」の誕生だったとし、「現代において一般的に寿司と呼ばれる料理の前身は江戸時代に確立されたと考えられている」と紹介し、現代において寿司は「世界規模で流行する料理になった」と伝えた。

 一方で記事は、寿司が世界的に有名になると同時に「韓国起源説」から逃れることは出来なかったとし、「日韓メディアや民間で論争の対象になっている」と紹介。さらに、韓国ののり巻きは日本の巻き寿司が起源と一般的には考えられていると指摘し、現代のにぎり寿司の起源は疑いようもなく、日本の江戸時代にあると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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