3日に北京で行われた戦勝70周年軍事パレードで、習近平国家主席中国人民解放軍の人員を30万人削減することを発表したことについて、中国メディア・環球網は6日、削減対象の半数以上が士官であると香港・南華早報が5日に報じたことを伝えた。

 記事は、中国軍が今月中旬に削減の具体的な内容について発表する予定であると消息筋が明かしたことを紹介。
中国軍制御削減協会理事で元陸軍少将の徐光裕氏が「陸軍が今回の削減のおもなターゲットになる。なぜなら、その人員規模がすでに空軍と海軍の合計を超えているからだ。中国の防御戦略に取ってみれば、正しい道筋だ」と語ったとした。

 そして、現存する北京、瀋陽、蘭州、成都、済南、南京、広州の7大軍区のうち2軍区が削減されれば少なくとも17万人の陸軍士官がリストラされることになると説明。これが実現したうえで、残った軍区では空軍と海軍から兵力を呼び込んで協力作戦指揮体系の強化を図ることになると解説した。

 記事はさらに、10万人にのぼる医療、通信、文化宣伝工作団など非戦闘部隊員も削減の対象になるほか、すべての削減対象者は十分な補償が得られる予定であるとの情報が出ていることを併せて伝えた。


 中国政府・国防部の報道官は、人員削減の主旨が「軍隊の近代化と構造の改善」にあり、2017年末までに完了させるとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)


【関連記事】
中国軍30万人の削減を宣言・・・習近平国家主席、軍事パレード冒頭あいさつで
海上自衛隊に劣る「兵士の能力」・・・中国海軍は人材不足
「抗日戦における共産党軍の貢献は最大で5%」と台湾元首相が批判・・・中国メディア「卑怯者、ここまで来て言え!」
日本は「陸・海・空」で中国に圧倒される!・・・西側諸国のサポートが唯一の強みだ
中国海軍の技術力は著しく低い!・・・法律の制約ある日本にすら及ばない