食文化豊かなりし中国において「おやつ」の種類は数えきれないほど存在する。その中でも人気なのが「辣条」(ラーティアオ)という菓子である。
簡単に言ってしまえば、小麦粉で作ったスティックにラー油を絡めたスナック菓子で、クリスピーさと病みつきになる辛さが、子どもも大人も引き付けて止まない。そういえば、日本にも似たようなスナックがある。それは「うまい棒」だ。

 中国メディア・東方網は21日、今や日本における国民的なスナック菓子の代表格である「うまい棒」について紹介する記事を掲載した。記事は、「辣条」が中国のグルメ界を席巻し、スナックフード界を制覇したのと同様に、日本にもスナックフード界の王様とされる食べ物が存在すると紹介。それが「うまい棒」という「芸術的な名前」が付された菓子で、1個10円ながらも「辣条」同様に非常に貴い価値を持っているのであると説明した。

 記事は、中が空洞になっている筒状の膨化食品である「うまい棒」1本では満腹感は得られないものの、「そのうまさと後味は、無限の欲望を掻き立てる」ほどの魅力を秘めているため、1979年の登場以来今や国民的なスナック菓子として定着したと解説。その魅力の1つが、これまでに500種類を超えるという多種多様な味付けの存在で、コーンスープやサラダ、納豆、メンタイ、チーズといった定番の味はもちろん、すでに消えた「伝説の味」も話題の的になることを紹介している。

 さらに、近年では2月14日のバレンタインデーになると「非リア充」たちが「うまい棒」を大量に購入し、チョコを買い求める「リア充」に対抗する光景も見られるとも説明。「何はともあれ、『うまい棒』は日本ではもはやおいしくて安いおやつという範囲を超えて、様々な意味が込められるようになり、揺るぎない地位を確保しているのである」とするとともに、「くれぐれも気を付けるように。さもないと、本当に止まらなくなるから」とそのうまさを改めて伝えた。

 子どもならずとも大人になってもファンが多く、様々な味があってそう簡単には飽きないのが「うまい棒」の魅力。
そして突然、無性に食べたくなってしまい、1本食べてしまうともう1本ほしくなってしまうから大変だ。「うまい棒」にしろ、アイスの「ガリガリ君」にしろ、安くてシンプルである一方、期間限定のフレーバーを発売するなど少々遊び心が利いているところが、多くのファンの心をつかんで離さない要因なのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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