一説では、中国が起源とも言われるそろばんだが、中国では「絶滅の危機」に瀕しているのだという。中国メディアの真題園はこのほど、「中国ではそろばんが没落の運命から逃れられない状況にある」と伝える一方、日本では主に小学生たちの間でそろばんが今なお広く親しまれていることを紹介した。
報道によれば、1990年代の中国ではそろばんが小学校の教育に取り入れられていたものの、2001年に教育課程の改正が行われ、教育現場から姿を消したと指摘。北京市内でそろばんを習う子どもの数は3万人を下回っており、そろばんよりもコンピューターを学ばせる保護者も多いという。
記事は、「電子機器が発展した今日にあっても、日本人は今なおそろばんを愛している」と伝え、日本でもそろばんの学習者は減少傾向にあるものの、それでもそろばん教室は今なお子どもたちで活気がある状況だと紹介した。
そろばんを使って計算することは現代においては時代遅れとなったとしながらも、日本ではそろばんは「頭のトレーニング」として有効と見なされていると伝え、子どもの計算能力を高めるのみならず、集中力向上にも役立つと考えられていることを指摘し、こうしたメリットから日本ではそろばんが支持されているのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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