記事は「日本や韓国の映像作品や日常生活では、お辞儀や土下座はごくありふれた光景だ。先輩や友人に系を示す時、アイドルがファンに感謝を示す時、そして政府首脳が何らかのトラブルで謝罪する時に、必ずと言っていいほど頭を下げる。同じ東アジア文化圏にありながら、どうして中国人にとっては奇妙に映るのか」と疑問を提起した。
そのうえで、古代の中国では日韓同様に土下座が行われていたこと、唐の時代以前において土下座は通常のお辞儀同様単なる礼儀の形式にすぎなかったことを紹介。その後イスの普及に伴って人びとが地面より高い空間で日常生活を送るようになると、土下座が強い尊卑の色彩を帯びるようになり、もはや単に感情を示す動作ではなくなってしまったと説明した。また、清の時代に土下座が持つ尊卑の色彩がピークに達したとしている。
そして、1949年に中華人民共和国が建国されると、旧来の制度が打破され、新しい観念が徐々に形成されていったと紹介。身分や尊卑の観念が消え去り、お辞儀や土下座で示していた礼儀が握手など別のスタイルに変わっていったことで、これらの行為が中国人の日常生活から消えていったと伝えた。
頭を下げる行為が習慣から消えたことだけでは、「礼儀の国」のイメージが崩れることはない。礼を示す形はどうあれ、そこに心がこもっていなければ意味がない。ペコペコと頭を下げていても、心の中が伴っていなければ、それは礼儀とは言えない。
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