日本ではスキー・スノーボード人口が減少し続けており、ピーク時の半分になったとの統計もあり、経営の苦しいスキー場も少なくないようだ。しかし、そんなスキー場では外国人スキーヤーやスノーボーダーが救世主となっているらしい。


 この外国人には中国人も含まれ、少なからぬ中国人が日本に来てスキーやスノーボードを楽しんでいる。中国メディアの中国経済網は、なぜ多くの中国人がスキーのために日本に来るのか、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事は、「2017スキー産業白書」のデータを引用し、中国のスキー・スノーボード人口は120万人ほどだが、そのうちの半分以上が国外でスキーを楽しんでいると紹介。なかでも日本は、スイスやイタリア、カナダと比べても、ずっと多くの中国人スキーヤーから人気で、毎年多くの中国人が訪れている。そのため、スキー場で中国語をよく耳にするようになっているのだという。

 なぜ多くの中国人スキーヤーがわざわざ日本に来てスキーをするのだろうか。むろん、中国にスキー場がないわけではなく、最近のスキー人気も手伝って、現在では中国国内に700カ所以上のスキー場があると記事は指摘している。

 しかし、「厳しい気候と高い値段、それにお粗末なサービスのため、多くのスキーヤーが海外で楽しむことを選択している」と分析。つまりは中国国内のスキー場は「つまらない」ことが主な理由であると指摘している。

 日本のスキー場はレベルが高く、サービスの質も良いため、多くの中国人スキーヤーやスノーボーダーを引き寄せているようだ。また、パウダースノーが楽しめる雪質の良いスキー場が少なくないことも要因として挙げられるだろう。中国では2022年の北京冬季五輪開催もあって、中国政府もウインタースポーツに力を入れるようになっている。


 経済力もついてきた中国では今後、スキー・スノーボード人口はますます増えてゆくに違いない。スキー・スノーボード人口が減少している日本のウィンタースポーツ産業にとっては大きなチャンスだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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