中国は2010年に国内総生産(GDP)で日本を超えて世界第2位の経済大国になったが、日本はその座を1968年から守ってきた。逆に言えば、日本は1968年という早い時期から42年間も世界第2位の経済体だったということだ。
中国メディアの快資訊は23日、「戦後ひどい状況だった日本がなぜGDPで世界第2位になれたのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、戦後の日本がどれだけひどい状態だったかに触れた。敗戦国となった日本はぼろぼろで、どこもかしこもがれきだらけの廃墟となったと指摘。専門家によれば、日本経済は戦前の水準に戻るまで100年かかるほどの打撃を受けたはずだという。しかし、日本は一転、「この廃墟の上にわずか20年で」世界強国の仲間入りを果たすまでの回復を見せ、世界第2位の経済体になった。

 では、日本はどのようにこの快進撃を成し遂げたのだろうか。
これには4つの理由が考えられるという。1つ目は、戦争で打撃を受けたものの「土地は失わなかった」ことだ。海外の植民地は失ったものの、本土を失うことはなかったのが大きいという。2つ目は「人材と科学技術」が残っていたこと、3つ目には「全面的な改革が行われ資本主義経済制度を確立できた」こと、そして最後には「国防が米国の管理下になったこと」がプラスとなり経済発展に専念できたためと分析している。いろいろな条件が重なったということだろう。

 中国の近年の経済発展は目覚ましいものの、戦後の日本の復興の速さはもはや伝説と言ってもいいだろう。
日本は第2位の地位を中国に奪われたとはいえ、いまでも第3位の経済体だ。少子高齢化などの問題もあるとはいえ、引き続き好調な経済をキープしてもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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