中国メディア・中国僑網は29日、世界の主要国で修士号、博士号を取得する学生が増えるなか、日本では減少傾向あるとし、中国人留学生がその理由について説明する記事を掲載した。

 記事は、文部科学省の科学技術・学術政策研究所が先日発表したデータで、日本、中国、韓国、米国、英国、ドイツ、フランスの7カ国中、日本だけが修士、博士の学位者にブレーキがかかっていることが明らかになったと紹介した。


 そして、2017年における修士学位取得者が中国では08年に比べて1.55倍多い350人、フランスも1.27倍多い1976人など6カ国で増加したのに対し、日本だけは0.97倍の570人と減少を記録したと説明。博士の学位も同様で、韓国は1.46倍、英国は1.23倍など各国で軒並み増加したのに対し、日本だけは0.90倍の118人となっており、日本の博士取得者は06年をピークに減少傾向にあると伝えている。

 さらに、統計では日本の修士、博士学位取得者は自然科学分野に偏り、その他の国が特に修士において人文・社会科学分野に偏っているのとは違う傾向が見られたことを紹介した。

 そのうえで、東京大学の工業博士課程に在籍する中国人留学生が「日本の博士学位取得者は、その大多数が各研究所の臨時雇用研究院とならざるを得ず、任期が2年から5年に限られている状況だ。就職の厳しさ、仕事の不安定さが、修士、博士を敬遠する傾向を生む主な原因になっている」と分析したことを伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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