中国メディア・東方網は17日、日本の茶道と中国の茶文化との違いについて説明する記事を掲載した。記事は、中国の茶文化は早い時期に日本列島に伝わり、日本国内で急速に発展を遂げたうえ、最終的に日本独特の「茶道」を生み出したと紹介。
茶道は単に「茶を入れる」だけではなく、高貴で優雅な文化的な中身も含んでいるとしたうえで、日本の茶道の特徴について言及している。

 日本の茶道は単に物的な享受に留まらず、茶会やその礼儀を学ぶことを通じて気質を高め、審美眼や道徳的な観念を培うことが目的にあると記事は指摘した。そして、日本の茶道は16世紀末に千利休が確立したものであり、単に茶を入れて飲むだけではなく、主人と客人との対話から茶碗など器具の置き方まで厳格な規定があり、それぞれの動作についても決まった作法があるとした。

 また、日本の茶道は「主に茶菓子、茶の入れ方、茶席に設える花、建築、道具」という5つの大きな要素がある一方、中国の茶文化における主な構成要素は「茶芸、茶人、テーマ、プロセス、環境」であるとした。そして、日本の茶道と中国の茶文化はいずれも「和」を柱とし、「天と人の合一」を至高の境地に据えている点で共通する一方、それぞれの精神的な理念が「茶」を巡る活動のなかに融け込んでおり、それが両者を「和して同せず」の関係たらしめていると論じた。

 それぞれの気候風土、歴史、習慣に基づいて少しずつ蓄積されてきた日本の茶道と中国の茶文化には優劣は存在せず、「違い」があるだけだ。
そして、茶の文化は日本や中国だけのものではない。同じ茶葉なのに、世界各地でそれぞれ異なる作り方、入れ方、飲み方、器具、作法が存在するというのは、非常に興味深い。その土地土地のお茶を飲むというのは、同時に現地の文化も味わうことになるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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