中国メディアの今日頭条は9月30日、「日本のアニメ業界はなぜこんなにも発展し、中国アニメは日本に敵わないのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、その理由と中国アニメが日本に及ばない理由を考察している。
中国では若者を中心に日本アニメの人気が高く、記事は「若者の細胞となっているほど」と表現。一方、中国のアニメについては、「非常に幼稚で、低レベルなものと認識されている」と辛口な見解を紹介。では、なぜ日本のアニメは中国でも非常に人気が高いのだろうか。
その理由として記事は、日本のアニメには人間の夢や理想像が描かれているためではないかと主張。日本のアニメは、作品を通して社会の悪を裁いたり、戦う勇気を見る者に与え、何よりも大切な「愛」も描かれていると論じた。一方、中国のアニメについてはイデオロギーと思想教育が存在意義となっていることを指摘し、アニメでイデオロギー治や思想を教え込む必要はないのではないかと主張した。
日本のアニメや漫画にも様々な内容のものがあり、そのすべてが教育上良い作品と言えるわけではないだろう。だが、中国の多くの若者が日本のアニメや漫画を足掛かりに日本に興味を持ち、日本を好きになってくれているということは歓迎すべきことであり、漫画やアニメは日本のソフトパワーの1つであることは間違いないと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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