中国で地下鉄や鉄道、長距離バスなどの公共の乗り物を利用する際、日本と大きく異なるのは「駅に入るすべての人に対して安全検査が行われている」ということだ。中国メディアの今日頭条は14日、「日本ではなぜ地下鉄の駅で安全検査が行われないのか」と問いかける記事を掲載した。


 中国でも地下鉄は多くの人の主要な移動手段として通勤や通学で利用されているが、中国の地下鉄では改札口の手前で荷物検査を受ける必要がある。荷物をX線の検査機に通し、もし求められれば荷物の中身を見せる必要がある。それゆえ中国人からすると、日本では安全検査なしで大勢の人が地下鉄に乗車してゆくことに驚きを感じるようだ。

 中国の高速鉄道ではさらに厳格な安全検査が行われており、駅構内に入るために検査があり、購入した切符と身分証を見せて、さらにX線による手荷物検査と金属探知機による身体検査を受ける必要がある。それゆえ中国で高速鉄道を利用する際は安全検査にかかる時間も考慮しないと、駅に入るための長蛇の列に遭遇して焦ることになる。

 記事は、日本の駅で安全検査が行われていない理由について独自に考察し、「日本は時間を重視し、効率を追求する国である」と指摘。
「通勤ラッシュ時に、人々の足は一時も停まることなく流れ続け、新幹線は1秒単位で時間を厳守しながら運行する」とし、こうした状況に「安全検査が加われば多くの人が仕事に遅刻してしまう」と主張した。また、「日本はもともと治安が良く犯罪発生率が低い国なので、周囲の人が危険物を所持している可能性を過度に心配する必要がない」とした。

 日本人は駅で安全検査がないことが普通と思っているが、中国人からすると安全性の面で検査がないことに違和感と不安を覚えるようだ。日本人が慣れてしまってまったく不安を感じないのは、実は怖いことなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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