中国メディア・東方網は9日、日本にある世界一短いと言われるエスカレーターについて「必要ないだろうと思ってしまうが、理由を知ったら心が温まる」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、「エスカレーターは今や当たり前に見るようになった設備であり、特に商業施設で多く用いられる。
普段見かけるエスカレーターは比較的長いが、日本には高さがわずか80センチメートルちょっと、たった階段5段分という、世界最短と称されるエスカレーターがあるのだ」と紹介した。

 そのうえで「多くの人が、こんな小さなエスカレーターを作ってどうするのか、必要ないではないか、むしろ階段を上った方が速いじゃないかと疑問に思うが、設置の理由を知ればそれがとても実用的であるうえ、心温まるものだと感じるはずだ」としている。

 そして、この世界一短いエスカレーターが足の不自由な人や高齢者のことを考えて設置されたものであることを指摘。「たった数段だが、この配慮には本当に心がホッコリする」とし、中国のネットユーザーからも「人にやさしいサービス。日本人は本当に周到に物事を考える。こんな細かいところまで配慮するのは、まさに利用する人たちのことだけを考えた結果だ。日本旅行に行って、実際に日本がどんなか見てみたくなった」、「中国には、せっかく設置されているのに動かないエスカレーターさえある。わが国の都市もこんな風に人にやさしくなってほしい」といった感想が出ていることを伝えた。

 記事が紹介したのは、神奈川県川崎市の商業施設にあるエスカレーターだ。日本の商業施設や駅では、高齢者の利用を考慮して、速度をかなり落として運転しているエスカレーターをしばしば見かける。一方、一部の駅ではラッシュ時の利用客の流れをスムーズにするために通常よりも速度を上げたエスカレーターが運転されている。このようなエスカレーターからも、「利用者への配慮」を感じ取り感心する中国の人がいるかもしれない。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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