中国メディア・東方網は24日、日々進化を続ける日本のサッカーは新たな段階に入ろうとしており、成長が見られない中国サッカーとの差がますます広がっているとする記事を掲載した。

 記事は、中国のサッカーについて、「韓国とはまだまだ張り合えるが、日本とはもはや完全に別次元になってしまった」とし、先日U-22日本代表がブラジルとの親善試合で3-2と勝利したことを象徴的な出来事として挙げた。


 そして、ブラジル戦の勝利について1996年のアトランタ五輪における「マイアミの奇跡」とは意味合いが全く異なり、試合後にブラジルの選手に「確かに日本にかなわなかった」と言わしめるほどの実力で勝利したと説明。その結果に中国のサッカーファンは「日本がさらに遠ざかってしまった」と複雑な感情を抱いたとしている。

 そのうえで、中国のスーパーリーグでは以前高い値段で購入した外国人選手への依存が強い一方、日本では逆に自国選手をどんどん欧州のトップリーグに送り込み、その穴を埋めるように次々と新たなスター選手が誕生していると紹介。これは日本が98年に初めてワールドカップ出場を果たして以降、特に青少年選手のセレクション、育成を強化し、そのシステムを充実させ続けてきた成果であるとし、「その取り組みには本当に感服する」と評した。

 また、日本におけるサッカー選手の育成体系は、個人の技術もさることながら、戦術的な能力向上に一層重きが置かれていると指摘。このために、例えばユースからトップチームに入ったとしても長い適応期間を必要とせず違和感なく試合に出て活躍することができるとしている。


 記事は、日本代表は今や「相応の水準を持つチームを3つ以上作れる」ほど選手層が厚くなっており、まるで泉のように湧き出る豊富な人材とそのシステムは「必ずや日本サッカーをさらなる新たな高みへと押し上げることだろう」とし、「日本サッカーの発展はまだまだ天井知らずだ」との見方を示した。

 さらに、日本国内ではベテラン選手が奮闘して若手を刺激しているほか、引退してもスリムな体系をキープしている元選手が多く、こういった点にも日本と中国のサッカーに対する姿勢の差が見えると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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