中国メディア・東方網は8日、日本のバドミントン界がかつての挫折から台頭し、今では五輪でメダルを狙えるまでに強くなった理由について紹介する記事を掲載した。

 記事は、来年の東京五輪に出場する日本代表の中でトップレベルの実力を持っている種目の1つがバドミントンであると紹介。
2004年のアテネ五輪では1枚もメダルを獲得できなかった日本が、15年経った今では「逆襲」に成功し、メダルの最有力候補になっているとしたうえで、日本が成功した秘訣について3点挙げて解説している。

 まず1点めは、よい指導者を起用したことだ。アテネ五輪後の2004年11月から日本代表のヘッドコーチを務めている韓国人の朴柱奉(パク・ジュボン)氏は韓国史上最も有名なバドミントン選手として知られ、五輪やワールドカップなど数多くの世界大会で優勝してきたと紹介。その指導方法は独特であるとともに、トレーニングも通常は1日8時間、大会前にはさらに時間を増やすなど厳しいとしたほか、山岳マラソンやフィジカルトレーニングなど多様な運動を取り入れることで、技術だけでなく選手の身体能力を大きく高めたと伝えた。

 2点めには、スター選手の存在を挙げている。女子では16年のリオ五輪で松友美佐紀選手と高橋礼華選手がダブルスで金メダルを獲得して脚光を浴び、男子では甘いマスクに加え、実力も世界トップクラスである桃田賢斗選手の存在により、バドミントンへの注目や関心が高まったと説明した。

 そして、3点めは、青少年選手の育成を重視し、全面的なサポートを行っている点とした。今世紀に入って日本は小学生のバドミントントレーニングを重要視するようになり、強化トレーニングも行われるようになったと紹介。競技者のすそ野が広がるとともに、高い能力や潜在性を持った青少年選手が育つようになったとしている。

 また、2015年にはバドミントンが日本スポーツ振興センターの支援競技となったことで、資金面や医学、科学分野のサポートが手厚くなり、選手たちが実力向上に専念できる環境が整ったことも、日本が強さを保つ要因の1つになっていると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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