Uー23アジア選手権で、日本代表はサウジアラビアに1ー2、シリアに1ー2で敗れ、カタールに対して1ー1で引き分けという結果だったのに対し、中国代表は韓国に0ー1、ウズベキスタンに0ー2、イランに0ー1で敗れた。

 日本と中国はともにUー23アジア選手権でグループリーグ(GL)敗退となったが、「日本代表の実力は中国代表と同じレベルあるいはそれ以下である」と嘲笑する中国人ネットユーザーもいるようだが、中国メディアの新浪は22日、日本代表の実力に対するこうした見方を否定する記事を掲載した。


 記事は、中国代表のグループリーグ敗退は正常なことだったが、アジアで一二を争う実力を持つ日本代表がグループリーグで敗退、しかも、0勝1分2敗の最下位という成績だったのを「極めて意外に感じた」人は多かったと説明した。

 では、Uー23日本代表の実力は「取るに足らない」のだろうかーー。この問いに対して「もちろんそうではない」とした後、今大会の日本の選手の大部分は21歳であり、また主力選手の多くも今大会に参加していなかったと説明。

 さらに、日本は東京オリンピック開催国であり、今大会の成績の良し悪しにかかわらずオリンピックに直接参加できるため、今大会における日本代表の主要な目的は成績ではなく新人選手の訓練にあったと指摘。今大会の結果を見て、中国代表の実力は日本代表と同等と考えるのは「大いに間違っている」と論じた。

 日本代表と1ー1で引き分けたカタール代表のフェリックス・サンチェス監督は日本代表に対して「強いチーム」という印象を持ったようだ。
フェリックス監督はこうした見方の根拠として、2019年10月にブラジルで行われたUー22日本代表とU-22ブラジル代表との国際親善試合において日本がブラジルの地で勝利したことを挙げている。すでに出場権を手にしていたUー23日本代表がUー23アジア選手権で敗退したからといって、それだけを理由に「日本代表の実力は中国代表と同じレベルあるいはそれ以下」と考えるのは、記事の指摘のようにあまりに稚拙ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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