記事は、炭素繊維はステルス戦闘機にも使用されており、高い技術が求められる高価な材料であると紹介。しかも、炭素繊維の世界シェアで日本企業は約7割を占めていたほどだと記事は指摘した。中国としては軍事面で活用したかったが、生産するのが難しく、「中国がいくらお金を積んでも日本や欧米諸国は中国に売ってくれなかった」としている。
しかし記事によると、ついに中国も、日本や米国で生産しているのと同レベルの炭素繊維を、しかも低コストで製造できるようになったという。それで、「これで中国も日米の技術封鎖から逃れられた」と誇らしげに伝えている。価格は国際相場の3分の1に抑えられ、性能では日米に負けないほどだそうだ。それで記事は、「日本人の食い扶持を脅かし始めた」と主張している。
実際には、現時点では炭素繊維分野で日本メーカーが多くのシェアを占めており、中国の炭素繊維が「日本を脅かす」存在にはなっていないようだ。しかし、中国の炭素繊維は価格面での優位性があり、技術面でも急速に成長してきている。日本のメーカーとしては技術的な優位性を保つためには研究開発を続けていく必要があり、立ち止まっているわけにはいかないと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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