中国メディア・新京報は4日、中国での新型コロナウイルス感染拡大により日本国内で墓石が不足しているとの情報について、墓石の産地である福建省の業者が「供給不足は限定的かつ一時的なもの」との見方を示したことを報じた。

 記事は、日本のメディアが近ごろ東京にある石材店を取材し、中国の工場が新型ウイルスの感染拡大に伴って墓石の生産をストップしており、墓石が不足しているという社長の話を伝えたと紹介した。


 そのうえで、日本で墓石に広く用いられる石の生産地として知られる福建省恵安県で石彫刻・石材協会の会長を務める王志剛氏に話を聞いたところ「例年は旧正月の15日に生産を再開するが、今年はウイルスの影響で再開が3週間遅れたため、日本の顧客への供給時間も遅くなった。日本の顧客は在庫を持たないため、一部の顧客の間で墓石が不足する状況が起きたようだ」との回答があったと伝えている。

 そして、王氏が「墓石不足は限定的なものであり、業界すべてで起きているわけではない」としたほか、現地の企業はすでに続々と操業を再開し、生産能力は通常時の7~8割方まで回復していること、2月末よりすでに日本への出荷も再開していることを説明、今後2~3週間で顧客のもとに届く予定だと語ったことを紹介した。

 記事によれば、同県で毎年日本に輸出される墓石の総額は約20億元(約300億円)にのぼるとのこと。王会長は、今年の日本への供給量も昨年と概ね同水準になるとの予測を示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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