中国は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにかなり強制的な外出制限を行ったため、経済面では大打撃となったと思われるが、かえって需要が増したサービスや商品もあるようだ。中国メディアの新浪科技は6日、皆が家に閉じこもっていたために「LEDプロジェクター」が注目されるようになったと紹介する記事を掲載した。


 中国では、新型コロナウイルス対策で外出が厳しく制限されたため、かなりの時間を自宅で家族と共に過ごさざるを得なくなった。そのため、少なからぬ人が暇を持て余し、「テレビを見て過ごした」ようである。記事によると、「テレビの視聴率が記録的な数字に達した」そうだ。

 記事によると、そのために「LEDプロジェクター」が注目されるようになったという。家族で毎日テレビや映画などを見るなら、テレビの画面では小さすぎるということのようだ。中国では、日本の家庭よりも大型のテレビが置かれていることが多いが、それでも中国人には小さく感じるのだろう。
記事によると、若者を中心にLEDプロジェクターは年々販売台数を伸ばしており、今は年間300万台ほどの売り上げがあるが、今回の全国的な巣篭もりで改めて注目されるようになったという。

 自宅でも大きなスクリーンで映画鑑賞ができる家庭用ホームプロジェクターは、日本でも近年普及しつつある。休みの日には家から出たくないという人も多いのだろう。ほかにも、スポーツ観戦やゲーム、プラネタリウムになど、様々な楽しみ方ができる優れものだ。記事は、中国の親のなかには学校が再開されずネット授業を受けざるを得ない子どものために、液晶画面よりも目に優しいということで興味を持った人もいると伝えている。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、どこもマスクや消毒液が入手困難となり、日本ではトイレットペーパーの買い占めや花崗岩まで高額で取引される騒ぎとなっている間に、中国ではこうした娯楽関連の商品が知名度を上げているというのは、それだけ中国では国民の間で安心感が広まっているということなのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
韓国より新型肺炎の感染者が少ない日本、「日本の方が制御が上手ということなのか」=中国
日本が中韓からの入国者を隔離へ、中国でも注目「今となっては中国国内の方が・・・」
これが日本との差だ! 「中国の農業が日本に追いつくには最低50年」=中国
休みのたびに「友人の誰かが日本にいる」ほど、中国で日本旅行が人気となった理由=中国
中国人が議論「優れたカメラはなぜ、ことごとく日本メーカーの製品なのか」