記事は、小池百合子東京都知事が週末や夜間の自粛を求めた際にも、「曖昧さ」が感じられたと紹介。「夜の繁華街」へ行くことを自粛するよう呼びかけたが、これはナイトクラブなどを指していたと指摘した。そして、新型コロナウイルスの感染拡大を防止しなければならないという緊急事態でも、曖昧な表現を使用していることから「曖昧表現は日本人の骨の髄までしみ込んでいる」としている。
そのうえで記事は、日本語の表現には他にも多くの曖昧表現があると紹介。「敗戦」の代わりに「終戦」ということで曖昧な印象となり、国会答弁でも政治家は「戦争」ではなく「有事」と表現し、「武器」ではなく「防衛装備品」という単語を使い、「巡洋艦や駆逐艦」を「護衛艦」と呼んでいて、こうした例は枚挙にいとまがないとしている。
こうした文化であるため、新型コロナウイルスの問題に関してもやはり曖昧表現は多用されていると記事は紹介。「隔離」と「外出禁止」は防疫の基本的な手段であるが、日本では「隔離」が「健康観察」に、「外出禁止」は「自粛」との単語を用いて、自主的に外出しないことを求めていると伝えた。
それで記事は、曖昧さは日本人の最大の特徴なので、新型コロナウイルスという深刻な問題であっても変えることは難しいのだと分析。日本で生活するならば、「行間を読んで」その後の意味を理解するよう努める必要があると結んだ。
曖昧さを好み、自主性を重んじるのは日本人らしい表現方法といえるが、ストレートな表現を好む中国人からすると難解なことなのだろう。新型コロナウイルスに関しても曖昧な表現が多いとはいえ、多くの国民は自粛要請に従っており、民度の高さを示している。
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