中国メディア・東方網は30日、「一世を風靡した蘭州ラーメンの人気が、徐々に下火になりつつある」とする記事を掲載した。

 記事は、蘭州ラーメンが甘粛省蘭州地方の名物料理であり、その独特な風味から中国国内のみならず世界的に人気を博し、中国調理協会からは「三大中華ファストフード」の1つとして認定されたと紹介。
一方で、日本でもブームを巻き起こした蘭州ラーメンの人気が徐々に冷え込み始めているとし、その理由を3つ挙げて説明している。

 1つめは、デリバリー市場が急速に発達したこととした。スマートフォンひとつで好きな料理を注文できるデリバリーサービスでは蘭州ラーメンを注文することもできるものの、到着までの間に麺が伸びてしまい、おいしさが半減してしまうので注文する人が少なくなっていると伝えた。

 2つめは、飲食産業の市場競争が激しいことを挙げた。近年ますます多くの業者が市場に参入して生存競争が厳しくなっており、飲食のジャンルが多様化し、イノベーションが繰り返されるなかで、蘭州ラーメンが市場に占める存在感が以前よりもかなり低下してしまったとしている。

 そして、3つめには品質の低下を挙げた。具である牛肉が小さく、少なくなる一方で、値段はますます高くなっており、以前から廉価でおいしい蘭州ラーメンを愛してきた客が失望していると紹介した。

 ブームの波は必ず引く。潮が引いた後も根強い人気を保つには、並々ならぬ努力が必要だ。もし、中国において蘭州ラーメンの人気が低下しているのであれば、蘭州ラーメン業界の努力や改善が不足しているのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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