北京や上海などの大都市には高層ビルやマンションが立ち並び、中国が発展途上国だとはとても信じられないほどだ。しかし、農村部は確かに立ち遅れていてまるで別の国に来たかのように感じるほどだ。
中国の地域格差は深刻だが、日本はどうなのだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の農村部」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本各地の農村部の様子を写真で伝えている。いずれの写真も、人の姿はまばらで住宅が点在しているような、日本のありふれた田舎の写真だ。中国人はこれを見てどう感じるのだろうか。

 記事の中国人筆者は「これが先進国というものか」と驚いた様子で伝えている。どんなに人口が少なくても、道路はアスファルトできれいに舗装されていて、基本的なインフラが一通り整っていると称賛。中国の農村部では未舗装道路が多く、でこぼこだったり、ぬかるんでいたりするのは珍しいことではない。それで、閑散とした田舎でも舗装したてのようにきれいで広く、清潔な日本の道路に衝撃を受けたのだろう。

 さらに、記事の筆者は日本では田舎であっても自販機がたくさんあり、住宅も立派なことに驚き「中国で言うと中流階級よりワンランク上」の生活水準に相当すると感想を伝えている。中国の農村部と比べてあまりに高い日本の農村部の生活水準をうらやましく感じたのかもしれない。

 中国では今年5月、いまだに6億人が月収1000元(約1万5000円)以下で暮らしていることが明らかになったばかりだ。
中国は貧困撲滅を目指しているが、貧富の差や地域ごとの生活レベルの違いは日本以上に大きく、いかにして格差を是正するかが重要な課題になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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