日本のアニメが14年ぶりに中国中央電視台で放映が開始され話題になっている。そのアニメとは「はたらく細胞」だ。
アニメ「はたらく細胞」は、人体を舞台に赤血球や白血球など体の器官が擬人化され、侵入するウイルスなどと戦うストーリになっている。なぜこのアニメの放映が決定したのか。

 中国では現在、中国産のアニメと外国産のアニメが「6:4」の比率になるよう法律で定められている。さらには政治的な理由などにより、日本のアニメは正式には放映されていない。今回の放映は「一休さん」や「名探偵コナン」以来14年ぶりとのこと。さらに、最近中国産のアニメが「低俗で幼稚」だとの批判が保護者から相次いでいる。こうした事情から教育的に意義のある同アニメの放映が決定したものと思われる。

 それにしても、なぜ14年ぶりに放映されたアニメがこの作品なのか。この点について記事は「おそらくウイルスの問題と関係がある」と推測している。「ウイルスの流行とともに人々の健康への関心が高まっている。マスクやうがい、不要不急の外出を控えるなどの行動が広がっている。同作品は人々に健康維持についての知見を広める効果があるものと思われる。
さらに、同作品の放映時期も中国の長期休暇でもある春節の時期とも重なっている。これは、家族で一緒にテレビを見て過ごすこの時期に、政府が宣伝している健康管理のスローガンとも一致するこのアニメを放映したかったからではないか」と述べている。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)


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