中国のポータルサイト・百度に10日、「われわれの『愛ちゃん』が、日本ではどうして『ママ失格』と激しい批判を受けているのか」とし、福原愛さんの騒動を巡って日本人と中国人で見方が大きく異なっている理由について考察した記事が掲載された。

 記事は、福原さんの不倫疑惑が取りざたされて以降、日本と中国のネットユーザーでは全く異なる見方をしていると紹介。
日本のネットユーザーは福原さんに対して全く容赦がなく、「夫と子どもを捨てて不倫に走った悪い母親」との認識を持っており、福原さんが釈明しても何の効果もないどころかかえって火に油を注ぐ状況になっているとした。

 一方で、中国のネットユーザーは「愛ちゃん」を全力でかばっており、不倫は誤解との認識を持っている上、台湾人の夫で卓球選手の江宏傑さんについて「暴力的なダメ男」というレッテルを張っていると伝えた。

 その上で、福原さんを巡る騒動に対する日本人の見方からは、強い排外主義、男権思想、厳しい規範主義という日本人の精神が浮き彫りになっていると主張。日本人は一見非常に礼儀正しく友好的に思えるものの、その内心の奥深くではよそ者を受け入れたがらないとし、福原さんが外国人に嫁いだことについても快く思っていない部分があるとの見方を示した。

 また、近現代の日本では社会改革が進み、人びとの思想が大きく進歩する一方で封建的な思想も残っており、特に「男尊女卑」の考え方がなおも根強いと説明。それゆえに、福原さん夫婦の危機に際して日本社会は自ずと過ちを女性である福原さん側に帰結させようとし、夫の江宏傑さんの「精神的な虐待」疑惑については無視さえしているのだと論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)



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