「SOYBIO(ソイビオ)」は、大型容器の「プレーン無糖400gカップ」が牽引役。
同商品は昨春のパッケージ刷新以降、販売店舗の導入が進んだことと昨秋に展開したキャンペーンが功を奏して好調に推移している。
一方、小型容器でトクホの「ソヤファーム 豆乳で作ったヨーグルト」(プレーン、アロエ、ブルーベリーの3種)も“生活習慣対策”アイテムとして安定的に売上げを伸ばしている。
今後の方針について、大久保正孝レモン・プランツミルク事業本部事業企画部長は「カテゴリー№1メーカーとして豆乳ヨーグルト自体のカテゴリーの価値をしっかり発信しながらカテゴリー自体を広げていく」と語る。
豆乳ヨーグルトとは、豆乳を乳酸菌で発酵させてつくられる植物性ヨーグルトのことで、一般的に大豆たんぱく質や大豆イソフラボンが摂取できるほか、コレステロールゼロでヨーグルトに比べて低カロリーで低糖質の設計が特徴となっている。乳製品を使用していないことから乳アレルギーの人にも適している。
今年は、カテゴリーの価値発信とともに「ソイビオ」の認知拡大に取り組む。「豆乳ヨーグルトの認知度は50%程度あるが、『ソイビオ』の認知度は10%にまで達していないため、豆乳ヨーグルトと『ソイビオ』を知っていただきトライアルしてもらう活動を展開していく」。
認知度向上策としては、WebとSNSを活用し4月から動画広告の展開を予定。店頭販促では、昨年展開したHELLO KITTYとのコラボキャンペーンが好評を博したことから今後も同様の企画を推進していく。
プランツミルク事業全体では、豆乳ヨーグルトと「ソイビオ」のさらなる認知拡大に加えて、アーモンドミルク「アーモンド・ブリーズ」の強化と事業領域の拡大を方針に掲げる。
「アーモンド・ブリーズ」の前期売上高は前年比60%増を記録。
チルドはパッケージを刷新してトライアル喚起を図り、ドライでは缶容器の新商品「アーモンド・ブリーズ やさしい甘さのアーモンドミルク」を3月26日に発売開始した。外食チャネルにも「アーモンド・ブリーズ」を使用した新たなメニューを提案していく。
事業領域の拡大については、植物性素材に発酵を組み合わせたものを検討。「年内に何かしらのアプローチをしていきたい」と意欲をのぞかせる。
プランツミルク市場については「豆乳が約700億円、アーモンドミルクが約70億円で、今年は参入が多くプランツミルク市場はすぐにでも1千億円に達するととらえている。