スシロー、京樽などを展開するフード&ライフカンパニーズは、今年10月にグループで1千店舗を達成。その記念の店舗とする「ユニバーサル・シティウォーク店」は地理的に、今後のインバウンド需要回復などの将来を見据えた時、幅広い地域や世代の国内や国外からの来店が予想されるため、「スシローの情報発信基地としていく」(堀江陽あきんどスシロー社長)店舗に位置付け、25年の大阪万博も見据える。
情報発信基地とは、国内や国外のまだスシローを知らない消費者が同店でスシローの良さを知り、そしてそれぞれの地域や国に帰った時に、各土地のスシローに来店することで「スシローがつながっていく」(同)ことを意識していく。
店舗デザインの外観はアメリカンだが、内装は和のテイストで、江戸時代のにぎやかな町並みが描かれており、「店内を見渡して飽きないデザイン」(同)とした。また同店限定のスタッフユニフォームやメニュー「サーモンアボカドまぐろーる」(税込170円)などこだわっている。
くら寿司の「原宿店」は、新たなユーザー層獲得を目指し、外食意欲が高いとされる90年代後半生まれのZ世代(10代~26歳)を意識したデザインにこだわった。席も、障子を閉めて個室になるボックスシート、スカイツリーなどの眺望が楽しめるテラス席、原宿の街並みを見ながら食事ができるスタンド席を初めて設置。メニューは大手回転寿司チェーン初となるクレープマシーンで「寿司クレープ」など「映える」商品を提供していく。
ワタミは「外食ニーズはより目的来店化がすすんでいる」として寿司事業に参入。握り寿司は一貫88円(税込96円)~に設定し、寿司と焼き鳥をメーンに居酒屋で培った豊富なメニューで臨む。また、デリバリー寿司も実施し、すしの和ではなくWeb上で「すし善」で展開する。