
同店舗はイノダコーヒ監修のコラボ店舗。メニュー・物販・内装・オペレーションなどは全てイノダコーヒ仕様となっている。
オープンに先立ち23日、メディア向けレセプションに臨んだキーコーヒーの柴田裕社長は「当社は今年で創業105周年を迎える。福岡には昭和6年(1931年)に進出して喫茶市場を支援しながら育てていただいたという思いがある。東証プライム市場上場企業として、若年層を通じて、喫茶文化やおいしいコーヒー文化を未来に、そして国内外へ伝えていきたい」と語る。
左からキーコーヒーの柴田裕社長とイノダコーヒの前田利宜社長 キーコーヒーは、2021年にイノダコーヒと業務提携契約を締結して以降、家庭用市場で「イノダコーヒ」ブランドの商品を展開。現在ではレギュラーコーヒー(豆・粉・簡易抽出型)とリキッドコーヒー合わせて12品を取り揃える。
「喫茶業態での業務提携は今回が初めて。家庭用商品も拡充させていきたい。まずは今回のお店でしっかり実績が出せるよう頑張っていく」と意欲をのぞかせる。
イノダコーヒの前田利宜社長も「九州にはイノダファンがたくさんいると聞いている。ここでイノダの味と世界観を感じていただいた上で、京都にお越しになられた際に本店や三条店にご来店いただきたい。

本店のレトロな世界観を彷彿とさせる「イノダコーヒ with KEY COFFEE」の店内は、格子窓やドリンク提供の様子が見て取れる対面カウンター、イノダコーヒ創業当時の写真が飾られたプライベート感あふれる空間などエリアごとに趣の異なる客席を用意している。
提供するコーヒーは全て「イノダコーヒ」。イノダコーヒ創業時から愛飲されているブレンドコーヒー「アラビアの真珠」など、京都の老舗喫茶を代表するコーヒーメニューが楽しめるほか、ドリンクやクリームパスタ「ボルセナ」などフード、デザートも幅広いラインアップを取り揃えている。

なお、21年からの業務提携の手応えについて前田社長は「私と柴田社長との仲で業務提携させていただいた。3年以上経ち、商品の質・評価・販売金額ともに非常にいい成績が収められている」と述べる。
柴田社長も「21年はコロナ禍で京都に限らず全国の外食業態でお客様が激減した。昔から大好きで愛飲させていただいるイノダコーヒとご縁をいただき、パッケージなどでイノダコーヒさまをご存知でない方に説明すると興味をもっていただける」と振り返る。

